sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

カメラのこと(センサーサイズ

GR IIIx 九段下

GRシリーズの先代の、GR Digitalシリーズのセンサーサイズは 1/1.7 インチだった。当時は(コンデジとしては)大型センサーと呼ばれていた。

GR Dシリーズの後継となるGRシリーズのセンサーサイズがAPSだと聞いた時は「そんなデカいセンサーいらんやろ」と思った。GRはカリッとした28mm広角の描写が味である。ボケにこだわる必要はなかろう。1/1.7キープか、せいぜい1型で、安くしてくれた方がよかったのに。

GR IIIx 九段下

そんな僕の思いがRICOHに届くはずもなく、店頭にはAPSサイズのGRが並び、評判も上々だった。僕もおとなしくGRを購入した。少し値段が下がるのを待って。

実際に画像を見てみると確かにAPSセンサーは凄いと思った。モニターで「ここまで拡大できるんだ!」と感動したものである。

と同時に「ま、ブログに投稿するのに、これほどの解像度は要らんけどね」とも思った。

等倍表示するとモニターからほとんどがはみ出る。A3サイズまで綺麗に印刷できる。オーバースペックである。カリカリの28mm広角スナップだったら1/1.7で十分だ。28mmでの物撮りにボケを使えるオプションは、そこまで胸踊るものでもない。

「ブログやSNSにフルサイズ(あるいはAPSやm3/4)の解像度はいらない」という感想はm3/4(マイクロフォーサーズ)以上のセンサーのカメラを使っているブログでほぼ確実に見かける(しかも何度も。みんなそう思うんだね。

GR IIIx 神保町

確かにフルサイズのボケ味は今のところスマホには出せないけれど、そのために大枚叩いて大型センサーのカメラを買うのか?という話で、買いたくて買える人は良いのだが、歳をとって物欲がなくなると(僕のように)「何もそこまでして・・・」と怯んでしまう。

今やスマホで広角、マクロ、中望遠が綺麗に撮れてしまう。それ以外の望遠とボケ味は依然としてカメラ専用機に強みがある。望遠は何なら小さいセンサーサイズの方が有利だから(Nikon COOLPIX)、ミラーレス機ではボケ味勝負で突き放すために(そして利益を上げるために)APS以上のラインナップに力を入れるのは、今は合理的ではあるが、画像処理AIの進化次第では”ボケ”も安泰ではあるまい。

GR IIIx 神保町

センサーサイズ以外の要素、例えば撮影する楽しさでスマホを凌駕できないものか。などと考えてみると、GRはいい線いってるよなと改めて思う。

できればGR IVはセンサーをm3/4以下にして価格を8万円台にしてくれると僕としては嬉しい。ついでに防塵で。書いていて絶対にあり得ないと思ってしまうな。

あるいはGR III Liteみたいなセンサーが小さくて安い版が欲しいかな。1型センサーで6万円台でどうか。防塵防滴ついたら8万。出たらサブ機として買うぞ。多分。

撮影の利便性では完全にスマホに負けているのだから、所有欲を満たせる、趣味性の高い商品が逆に売れるのではないか。PENTAXのQシリーズのリバイバルはどうか?案外イケるんじゃない?(無責任