コード進行は「かっこいいコード進行１２８」のTake１０。
速度は １３０bpmと記載されていた。１３０拍／分。１２０bpm前後の速度は遅くもなく速くもなく中途半端で、難しいテンポである。
しばらくコード進行をピアノで繰り返し弾いて「これはしっとりピアノワルツだろう」という印象を受けた。最終的に３拍子９０bpmとした。コード進行も５小節目からの展開が激しいので、１〜４を適宜繰り返してマイルドにした。
おそらく作者の方には全然違う風景が見えていたに違いない。一つのコード進行から様々なアイデアが出る。
別の話。
小学生の頃、とある中国地方に住んでいた。
父が勤めていた会社の団地である。周りには田んぼが広がっていた。２kmほど先に幅4、５mほどの川が流れていた。小学生にとっては2kmは遠い距離だ。冒険と言ってよい。
川の土手には大人の高さの茂みが広がっていた。茂みを道沿いに行くと小さな隙間があって、分け入るとすぐに視界が開けて、低い草むらを通して池のような"溜まり"が見える。その溜まりの奥に、用水路とつながる水門があった。溜まり全体が小鮒が集まるポイントだった。
そこでのんびりと小鮒釣りをした時間は、僕の人生で最も豊かで幸福な時間の一つだった。
僕が釣りYoutubeを始めたのも、元を辿ればその幸福な記憶に行き着く。
中学生になってからは、ほとんど釣りに行かないまま、大人になってしまった。
上の子供が成人し、コロナ禍に入って、なぜか夢に釣りが出てきた。夢の中で、僕はバス釣りに出掛けていた。
その夢をきっかけに安い釣り道具を買い集めた。釣り行って動画を撮影してYoutubeに投稿した。
ここ２年ほどほぼ毎週釣りに行って、満たされた感がある。輪行（電車＋自転車）で通える範囲には、ほぼ顔を出した。今のところ、釣り範囲を広げるために車を買おうとは思わない。一段落である。
昨年末、ふとした拍子にDTMを始めて、投稿動画がDTM＋カメラ中心となった。Youtubeの登録者数はトータルではほぼ横ばいだが、どうやら釣り目当ての人はぼちぼち登録解除しているようだ。大した期待もせずに粛々と続けている動画投稿ではあるものの、時おり「登録者数が減りました」と表示されるのは地味に切ないものであるwww。
またいつか、釣りを再開するとは思うけれど、しばらくは東京近郊をカメラ散歩するつもりだ。
とにかくDTMが意外と楽しく（苦しく）勉強になる。クリエイティビティを発揮できるのは実に嬉しいものである。
