sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

アニメ鑑賞の記録

アニメに手をつけた時、最初に「イマイチかな」と思うことは多い。

 

しかし、簡単には見捨てないのである。

すこし間を置いて最初に感じた「反発」を封じて続きを見てみる。なかなか面白いと思えることも多い。

 

第一印象や感覚的な拒否感を、あまり優先させてはならないと思う。できるだけ偏見を取っ払う試み=判断停止は、アニメ、映画、対人関係、仕事と、対象がなんであれ有効だ。ポジティブな結果が出ることが多い。

もちろん逆のパターンもあるけれど。

 

「夏へのトンネル、さよならの出口」

Netflix

家族に問題を抱えた主人公=男子高校生と、かなり拗らせたヒロイン女子高生のボーイミーツガールもの。

描写は新海誠の影響をモロに受けていてニヤリとする。

わりと重い設定で「爽やか青春」テンプレ描写はない。ところどころイタいシーンがあって小休止。何日かに分けて見終えた。

物語にトンデモ仕掛けが出てから面白くなる。

どう落とし前をつけるんだ?と思ったら、放り投げたままの放物線を描き、ストーンと自然体で着地させてしまった。無責任?もう少し「とんでも仕掛け」を回収しろ?いや、これはこれで悪くない。アニメは破綻してなんぼである。

わりと大人向けのしっとりしたよいアニメだった。

 

 

「怪獣8号」

Netflix

戦闘エスカレーションの気配もある少年ジャンプ系バトルもの。

特に新しい要素はない。熱い主人公と、手の届かない世界に行ってしまった元幼馴染ヒロイン。そして仲間たちの物語だ。

僕のわりと苦手なパターン。しかもジャンプ王道。それなのに、かなり面白い。嬉しいことだ。

 

ホリミヤ

Netflix。主人公はピアスを入れまくり刺青をしている。髪を上げたら美少年。性格はおっとり。これが暴力系優等生ヒロインからモテるというラブコメ

ちょっと意味がわからない。意味がわからないから続きを見る。

主人公がピアスを入れた理由が明かされる。中学時代「暗い」とハブられたからだそうだ。自傷行為というわけで、刺青もそれ。なるほど!

じゃねーよ。やっぱり意味がわからない。

序盤以降、主人公の刺青の件が微妙に避けられている。

コンプラ的なあれか。現実では高校生で刺青入れたら人生の可能性の多くが消える。というか、そもそも未成年、しかも高校生が刺青を入れられるのか?

「傷ついた異端もの」の象徴としての刺青入れた高校生という設定は、無理筋どころか悪手に見える。

話自体はよくできたラブコメである。しかし違和感がある。高校生の刺青がアリの世界線だからか。登場人物全員、何かがオカシイ。パラレルワールドである。

と思いながら見ている。

 

「その着せ替え人形は恋をする」

人形職人を目指す純朴な主人公が、コスプレ好きでオタクに優しい、というかオタクそのものの美人ギャルにモテモテのラブコメ

第一印象はもちろん「しょーもな」。

それでもザッピングしながらたまに見ているうちに、主人公とヒロインに少し感情移入してしまった。

「コスプレ」という人によっては引いてしまう若干異端系の趣味を、全力で肯定し、楽しもうとする青春に好感を持つ。今はワリと普通に楽しんでいる。おっさんの見るアニメではない認識。

 

 

しょーもない、と最初に思えた作品でも、キャラに感情移入してしまうと楽しめてしまう。

 

アニメ鑑賞のポイントの一つである。

 

アニメを楽しめると何がいいかって?

コストはサブスク費用のみ。大量に供給されている。

その気になれば原作を読んでも楽しい。グッズを買っても良い。聖地巡礼もできる。世界が広がるのである。多分、頭も柔らかくなる。

健全でいい趣味なのだ。多分。