sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

「思い出のマーニー」「飛ぶ教室」

先日読んだ「秘密の花園」にいたく感動したので、児童文学に取り組んでいる。

 

 

思い出のマーニー

ジブリ映画の原作である。ただし監督は米林宏昌氏。

 

宮崎監督作品の原作を読もうとは思わない。大きく改変するのが常だからだ。彼の作品は、原作とは別モノと理解している。

 

少し前にNHKの番組で「あのアニメ『魔女の宅急便』の原作者」という枕詞で角野栄子氏が紹介されるのを聞いた。他人ごとながらムズムズしたものだ。

当時角野氏は必ずしも映画を喜んでなかった記憶である(むしろ(控えめにいって)困惑されたんじゃなかったかな?うろおぼえ)。マスコミにおける原作者に対する無反省で雑な対応は、どこにでもあるということか。

 

 

で、マーニーである。

映画とどう違うのか楽しみに読んだ。

 

いや、一緒ですよ。

一緒でした。原作のまま。

もちろん舞台を北海道に移すとか、アンナをハーフにして杏奈にするとか、設定改変、演出は少なくはないけれど、本質的なところはほぼ同じである。(個人の感想)

米林さん、かなり読み込んで、忠実に作ったんだなと思った。原作者、原作ファンが見たら納得の出来だろう。

 

でもまあ、それがよいかどうかはまた別だよな、とも思わざるを得なかった。

改変すればよいというものでもないが、その通りに作ればよいというのでもないのだろう。原作者、原作ファンにはそれでもよいのかもしれないが。

 

この辺はちょっと部外者がどうこう言うべきことではないので口をつぐむ。

 

作品自体は素晴らしかった。繊細で優しい描写。拗らせた少女が精神的に成長していく姿は感動的だ。

 

飛ぶ教室

子供達の友情と立派な大人たちの胸熱小説。

 

面白かった。「ラピュタ」「紅の豚」に通じるものがある。

子供の生きる滋養になる子供のための作品だ。宮崎駿はこういうアニメを作ろうと頑張ってきたのだ。

 

 

実業校の学生とのバトルは少年ジャンプ漫画を連想したけど、やっぱり格調が全然違う。ジャンプ漫画のバトルには暖かい眼差しがない。ひたすら暴力がエスカレートするばかりだ。

 

こういう感じの爽快で気分のいい映画やアニメーションって滅多にないのが不思議だ。

確かに「ラピュタ」公開当時は興行成績はそこそこだったけどね。長い目でみたら商業的には成功していると言えるのではないか。

誰も作ろうとしないのか(そんなはずはなかろう)ものすごく難しいのか。

まあ、後者だろうね。

 

 

ホットクックで料理限界に立ち向かう

料理限界とは「今日はもう無理。料理作りたくない」という限界状況である。

作りたくないというか、作らなければと思っても、なぜか作れない。モチベーションが一切湧かない。

でも惣菜や出前に頼ることもできない。頼る気になれない。

それが料理限界。

 

僕の場合は、世間でいう「五月病」の時期や低気圧が来た時にたまに料理限界に陥る。そろそろ、その時期が来る。

 

本投稿は、その料理限界をホットクックの助けを借りて乗り切ろう、という主旨である。

料理限界においては肉じゃがは困難なレシピだ。

たとえホットクックの力を借りようとも。

 

僕の結論。ホットクックのメリットは以下の二つ。

  1. 鍋に張り付く時間の削減
  2. 火入れの安定

いずれも料理限界を救う機能としては弱い

 

大丈夫。朝にカレーを仕込んで予約調理しておけば料理限界を乗り越えられる。ホットクック、頼もしいですよ。

とんでもない話だ。料理限界とは突然やってきて、身動きが取れなくなる状態である。事前に準備ができているのならば料理限界に陥らないのは当たり前だ。

 

改めてホットクックのメリットを確認する。

ボタンを押せば火入れが終わること。タイマーが知らせてくれること。

 

じゃあ、入れてボタン押すだけ。な料理を選ぼう。

小松菜を無水で茹でる。

洗って曲げて(折って)入れて、ボタンを押すだけだ。

 

鍋にたっぷりの水を沸かして煮るのは大変しんどいが(ガスと水が勿体無い気がしてしんどい。煮た後の水の処理、鍋の処理が面倒だ)これなら少し楽ができる。

 

火が通ったらボウルに取り出して、冷めるまで放置。

あとはカットして調味料で和えてナムルに。

しんどければ麺つゆおひたしや、おかか和えでもよい。

限界料理でも野菜は欲しい。ナムルは塩分量だけ慎重に入れれば、あとは目分量でOKだ。料理限界で葉物を摂取できる貴重なレシピである。

 

ほうれん草もこのやり方でOK。ただし軽く水に晒してぐるぐる洗って絞ること。これでアクも気にならない。(昔よりほうれん草のアクが減ったよね)

 

青物を茹でたあとのホットクックは、ざっと鍋を流し、蒸気受けから水を捨てるだけでよい。

 

そこに入れるのがこれだ。

 鶏ももの味噌漬け。

 

味噌、みりん、酒、砂糖。割合は3:1:1:1くらいだったかな。ググって何となく決めた。妻と子供がアルコール臭を好まないから、みりんと酒はレンジで煮切る。他は入れてないと思う。チューブニンニクなど入れてもいいかもしれない。

 

ポイントは手で肉を触らないこと。触ると腐敗する可能性が高まるはず。菜箸で抑えて包丁でカット。トングの方がビニール袋に移しやすい。味噌とビニール袋に入れて冷蔵庫に入れる。時折取り出して揉む。

 

丸三日漬けて開封した。味噌のいい匂いがする。腐敗臭を慎重に探してクリア。

3分「煮物 - 混ぜない」モードで加熱する。結構水分が出る。これを「煮詰め」て飛ばす。2、30分近くかかるが鍋でやってもそのくらいかかる。焦げ付く心配があまりないのがよい。

 

 

鶏肉の保存期間はスーパーの消費期限を二日ほど超えたが問題なし。

味も染みてなかなか美味かった。

 

味付けを済ませた肉をホットクックにポンのスイッチオン。

あとは様子を見ながら煮詰めるだけ。

自家製ミールキットだ。

 

どうやら料理限界を救うツールの一つとなりそうだ。

左が今回焼いた鶏肉味噌漬け。

右は特売の国産豚肉のさらに値引きの味噌漬け。

3日目以上浸かったため、冷凍庫に移した。

 

テンションが上がった勢いを借りてさらに二つつくった。

左手前がタンドリーチキン。右が鶏胸肉の塩麹漬けである。

 

あとはスープを作れば完璧だ。

キムチスープ。創味シャンタンベースに「こくうま」キムチたっぷり。あとはもやしとニラと卵、豆腐。

スープを作るのは使命である。限界状況でも作るのだ。

 

自家製ミールキットといってもややこしいことをする必要はない。肉を味噌やタレに漬けておけばいい。3日たったら冷凍庫に移す。これであと2、3週間もつ。オプションが増える。

 

肉を漬けるのは元気な時でよい。調理体力のいわば「貯金」ができることになる。味付け肉はホットクックでなくとも便利だが、ホットクックは焦げ付きにくいのでメリットが大きい。

 

注意点は肉を素手で触らないこと。これだけである。

 

映画とアニメ

家族がいない夕方は、調理中に軽いアニメを見て、食事中に映画を見ている。

 

アニメ

狼と香辛料

Netflix。小麦畑の神?的な存在だった狼の化身の美少女と、行商人が主人公。

狼-美少女の甲高いアニメ声と幼い振る舞い。なぜか遊郭言葉?の違和感が強烈で、見るのをよそうかと思った。

それでも「時代遅れの土地神が故郷に帰る」的な設定はちょっと刺さるものがあるので、継続しようかというところ。

 

積極的にアニメを視聴しておきながら、アニメテンプレ演出に拒否感を抱くのは理屈に合わない。まだまだ修行が足りない。甲高い声、テンプレ美少女演出にもっと慣れよう。うん。

 

 

「終末トレインどこへ行く」

アマプラ。西武秩父線が舞台である。先日の旅行でも通りかかった吾野から旅が始まる。当然チェックせざるを得ない。

通信技術が暴発?してメチャクチャになった世界。池袋に行ったまま連絡が取れなくなった友人を探しに、女子高生たちが池袋へ向かう、というSF電車ロードムービー

意外と面白そうでしょ?

オープニング、エンディング曲もよい。コード進行が複雑なマイルドヒップホップ。ありがちアニソンではない。

2話まで見て面白いぞ!と思ったらアマプラで無料公開は2話まで。3話以降は課金が必要だって。ちょっと迷うところだ。課金やぶさかではないけれど、他にも見るものはある。一旦保留とするか。

ちょい後記)今見たら3話が無料になっていた。やったぜ。

 

「どさんこギャルはなまらめんこい」

アマプラ。Amazonの評価がわりと厳しくて笑う。冴えないけど純朴な金持ちお坊ちゃんが、東京から北海道に引っ越してきてモテまくる話に、まともにレビューを書いたらそらそうなるわな。「ありえんだろ」と突っ込みながら見る。

 

「僕の心のヤバいやつ」

アマプラ。暗めのパッとしない男が、天然入ってるモデル美少女にモテる話。

思春期の男女のやり取りを繊細に描いているから、どさんこギャルより評価は高い。設定があり得ないのが逆に切ないな、と思いながら見る。

 

明け方ふと目が覚めてうとうとする時に、アニメの暴力シーンや残虐シーンを思い出して眉をしかめることがある。最近はラブコメとか穏やか系を見ているのでそういうのは少ない。平穏が一番だ。

 

映画

「希望のあかり」

ドイツ映画。地味。Costco的な巨大スーパーで真面目に働く前科者をめぐる人間模様。

しみじみとする。とにかく地味。主人公を見て「ああ、こういう不器用なやつ、いたわ」と思った。リアリティがある。一応女性とも仲良くなる気配はあるが、モテモテではない。当たり前だ。これが現実。

 

 

アキ・カウリスマキ過去のない男

カウリスマキ監督は小津の影響を受けてるんじゃないかな?真正面のカットはないけれど、棒読みのようなぶっきらぼうなセリフのやり取りからそう感じた。

地味なおじさん・おばさんが地味なドラマを展開する映画なのに、不思議とクセになる。地味な面白さがある。

地味だ。退屈だ。と思いながら、もう三本目のカウリスマキである。

 

 

地味な主人公がやたらモテまくるアニメと、地味な主人公がひたすら地味に生きる映画を交互に見ると、バランスが取れて良い。

 

チョコレートとポテトチップスを交互に食べているようなものだ。アニメや映画を見ても胃はもたれないし、太ることもない。健康によいのである。多分。

 

 

東京坂巡り

なんとなく東京の坂を巡ってみようと思った。

 

先日の秩父旅行で、坂やちょっとした丘を登って結構しんどかったのだ。

登山を趣味とする妻の方が元気である。当たり前か。

僕もほぼ毎週10km歩いているけれど、平地の散歩では運動強度が弱いようだ。

 

運動強度を上げたいが、ジョギングは嫌だ。あくまで徒歩で。坂とか階段とか登るのがよかろう。

 

三つほど坂をピックアップしてみた。

 

坂の前に、まずは猫だ。

 

猫をあがめよ。

 

 

視線の先には・・・

 

なんだあれ?

 

 

猫も見送る。

 

 

写真をGoogle先生に送ったら疥癬症たぬきの可能性が高そうだ。(しかし東京池袋周辺に生息してるとはね)

大きさ的にはまだ子供だろうか。気の毒である。

 

そして「のぞき坂」

 

今調べたら「天気の子」「冴えない彼女の育て方」の聖地だって。後者は見てないからともかく「天気の子」スポットとは知らなかった。今知って嬉しい。

 

一旦下まで降りる。

写真だと分かりにくいが、結構な急勾配と迫力である。

 

もちろん、登り直す。

 

かなりの急勾配で驚く。たかが坂、されど坂。ここを車が降るのは、脇で見ていてもそれなりに緊張感があって面白い。

でもまあ、そこまで心躍るものではないな。坂は坂だ。

「天気の子」の聖地と知っていれば事前にそのシーンを押さえていたのだが。

 

続いて特に名もない?階段。

特にここを目指したわけではない。こういう階段が突然出るのが東京散歩である。

 

次に箱根山

東京23区の最高峰で、標高は44.6mとのことだ。

 

そして再び猫。

 

 

坂を目的地とすると、自然に脇道に入る。

猫に出会う確率が上がるようだ。意外なメリットである。

 

小笠原伯爵邸だって。

なんだか雰囲気のある建物だと思って入ってみたけれど、よく分からないのですぐに出てきた。

レストランだかバーが中にあるようだ。

庭?の方から歌声と拍手が聞こえてきた。結婚式だろうか?

 

あけぼのばし通り

途中、韓国語だけの看板がちらほらあって、異国感があった。

 

そしてこの日の目的「君の名は」階段に到着。

いまでもちらほらと外国人観光客の方が。

ここは名前のない?坂。


こっちは名前のある坂。

写真じゃ分かりにくいけど、かなりの傾斜だ。

新助坂

 

信濃町を通って新宿から帰ったのである。

 

ピクミンブルームによると1万9千歩。本当かな。

ちなみにアバターは全く似ていない。

 

しばらく坂を巡ってみようか。

それなりに楽しかったが、どうしようか。便妙なところだ。散歩の目的とするには、地味過ぎるんだよな。

 

料理限界を考える

鬱の季節と料理限界

僕の場合、四月後半から梅雨が明けるまで鬱の季節である。残念ながら2ヶ月たっぷりある。もう十年以上はこのサイクルが続いている。

今はギリギリ大丈夫だが、徐々にダルさが忍び寄っているのがわかる。

 

4月末になれば、基本的にダルい状態になる。何をするのもダルい。

 

といっても、仕事に出かけられないとか、金縛り状態でどうしても体が動かないとか、食事が取れないとか、社会生活や生命維持に支障をきたすほどではない。(リモート業務は福音だ)

 

しかし、休日に「せっかくいい天気だから出かけたい」と思いながらも、どうしても出かけられず一日中家にこもって終わるとか、夕方に一旦横になったら全ての気力が失われるとかは、わりと頻繁にある。その程度にはダルい。

 

絶対に料理したくないのに、夕食を作らねばならない。という料理限界を迎えることも多くなる。

 

簡単に詰む

厄介なことに、料理限界の状況では「手を抜こう」となりにくい。手を抜きたいのは山々だが、手を抜くためには知恵を絞らねばならない。その知恵を絞るのが面倒くさい。ダルくて知恵を絞ってられない。検討するのも選択するのもダルい。実は「手を抜く」決断と実行にはそれなりにエネルギーがいる。

 

知恵を絞らなくて済み、かつ子供も喜ぶような案はある。

「トマトサラダだけは作って、あとはマック(orケンタ)で済ませよう」など。

しかし、判断はできても、行動に移せない。トマトを買いに行って、切って冷蔵庫で冷やして、それからマックに買いに行く?とんでもないことだ。そんな行動ができるなら何も問題はない。

デリバリーはどうだろう?

ダメだ。今から家族ラインで希望を聞いてまとめるようでは、いつ注文できるか分からない。

 

最も楽なのは「スーパーの惣菜を買って並べる」という手だが、これも使えない。

机の上にスーパーの惣菜が並んでいるのを見て、家族が何かしらケチをつける可能性が高い。

ただでさえ疲労し、自己肯定感が下がっている。逆ギレして鋭い言葉の応酬になりかねない。自己嫌悪・不機嫌に拍車がかかる。

 

Uber出前館もキツい。

選ぶ気力がない。そして高すぎる。

 

対症療法1(楽レシピの採用)

以下を満たすレシピを複数覚えておく。

  1. 焼くだけ or 煮るだけ
  2. 食材の下ごしらえができるだけ少ない
  3. 味付け簡単
  4. メインになる

「中火で沸騰させ弱火で煮込む」「中火で表面を焼いて弱火で火を通す」あたりが限界である。

料理研究家にとっては「揚げ焼き」は簡単な部類に入るらしい。とんでもないことであって、彼らを参考にしてはいけない。

 

特に食材のカットは疲れる作業だ。なんなら野菜を洗うだけで疲れる。

下ごしらえ最小限か、あるいはそもそも具材少なめのレシピを選ぶ。

 

写真の左が豚ロースと新玉ねぎをケチャップで炒めたん。

新玉ねぎを処理するのはしんどいが、一個がでかいから一回で済む、と気力を振り絞った。

特売だったので厚切り肉を使った。火を通すのに若干気を使うので、限界料理としては弱いが、一品で間違いなくメインになる安心感。

 

右はヘビロテのニラもやし炒め。ヘルシー。安い。わりと飽きがこない。完璧だ。

豚こま。切らないでそのままフライパンに。最初に火を通してしまう。

最近のもやしは「洗わずそのまま使えます」なので助かる。もやしを洗うにはかなりの水が必要で、炒め物なら水切りもしたい。それではしんどい。

冷蔵庫に残っていたキャベツの内側。もちろん洗わない。手でちぎっておしまい。

ニラ。洗いたくない。キレイじゃないか。洗わなくてもよくないだろうか。と思いながら、仕方なくさっと水に通す。

目分量の創味シャンタンで仕上げればOK。

 

他には豚キムチ、豚生姜焼き、麺つゆ牛丼、麺つゆ親子丼あたりか。作ってもよいと思えるメニューがあれば一歩進む。

 

対症療法2(調味料・材料セットの活用)

  • 味の素のCook Do(我が家的には量が中途半端で使いにくい。残念)
  • 焼きビーフ
  • キャベツをカットするだけの調味料+春雨セット
  • 焼きそば

など。

焼きビーフンは子供のリクエストで、2重の意味で助かった。

右が台湾春雨?モランボン?のセットだったかな。春キャベツと炒めただけである。

ダルい時にスーパーで簡単調理セットを見て「これだぜ」と思うことがある。ラッキーである。

 

対症療法3(事前に仕込む)

ちょっと難易度は高いが、肉や魚を「下味つけて焼くだけ」状態に仕込んでおく手がある。味噌や酒粕、ヨーグルトに漬けると日持ちがする。冷凍すればもっともつ。

 

甘酒用に買った酒粕が余ったまま春を迎えてしまったので、NHKきょうの料理を参考に鮭と鱈を漬けてみた。結果は甘さ控えめ、苦味すら感じる思いっきり酒粕の味で、美味しいは美味しいけど(醤油をちょっと付けると白飯が進む)僕しか食べられなかった。限界料理としては失格。趣味の調理だ。

 

左下は秩父土産の豚の味噌漬け。薄切り5枚で1,000円以上したと思う。

普段使いは無理だ。参考までに「どんなもんよ」と買ってみたら意外と美味しかった。味噌漬けのイメージが変わった。勇気づけられて先日鶏肉の味噌漬けを仕込んだ(かなり自分を鼓舞しながら)。限界料理の救い主になってくれるだろう。楽しみである。

 

メニュー検討と調理の手間を省けるので一石二鳥だが、「そんなことやってられるか」と思ってしまう日が多いだろう。ダルさの合間を突いて作る必要がある。簡単ではないのだ。

 

ちょっとしたコツ

テフロンフライパン。見た目綺麗なら油を拭いて水で流しておしまい。洗剤は使わない。

 

これからの季節は鰹の刺身・たたきが福音である。わりと安いしそのままメインになる。あとはトマトときゅうりを切って、味噌汁、コロッケ。これでなんとかなる。

 

冷凍しゅうまい。メインとしては若干力不足で高価でも、電子レンジで済むのが大きい。冷凍餃子はフライパンを汚す。洗う気力がある時に。

 

スーパーの揚げ物はしんどくても一手間。トースターで温めるとレベルアップする。

 

対症療法プラス

メインだけじゃ困るじゃないか、という話で、やはりスープか味噌汁は頑張りたい。

メインと白飯では格好がつかない。具が多めのスープがたっぷりあれば食事のレベルが上がる。自己肯定感も上がる。温かいスープを飲めば元気が出る。

 

ダルい気持ちを押し切って、なんとか踏ん張りたいところだ。普段からスープ・味噌汁作りへの抵抗感はなくしておきたい。創味シャンタン、出汁パック、ほんだしコンソメがあればなんとかなる。

 

豪華にしたいなら、スーパーでコロッケや刺身、唐揚げあたりを買って追加すれば完璧だ。メインのおかずに添えればレベルアップだ。よくやった。ダルい時こそ、自己肯定感が大事だ。

 

対症療法(ちょっと危険で限定的

「もの」でモチベーションを上げる手がある。

 

例えばレシピ本の購入。

立ち読みして気に入ったレシピ本を一冊買えば、2、3レシピは試したいと思えるはずだ。その勢いを利用して2、3日しのぐことも可能かもしれない。

 

あるいは調理ツールの購入。

ホットクック(高過ぎるわ)、卵焼き器、鉄のフライパンなど調理道具を新規に買えば、しばらくはモチベーションが続く。レシピのバリエーションも増える。

 

ただし、レシピ本は2、3割作ればマシな方だ。いずれ本棚の肥やしになる。

調理ツールもいずれは新鮮味が薄れる。

ホットクックは余力を活かすツールであって、限界調理を救う力は限定的だ。

鉄のフライパンは「結局テフロンが最強じゃん」となる。

卵焼き器はなんのかんの使うから(ミニフライパンとして)ありだけど、新鮮味はない。

 

結局は日常に溶け込むとか、飽きる、捨てる、となる可能性が高い。

 

根本療法(結局のところ

朝のうちに検討を済ませておくことだ。

作るものを決めて、

買い物リストを作成して、

段取りをイメージしておく。

 

 

昔、簡単な手順をメモしておいたこともあった。有効だったと思う。

 

なんならプランBまで決めておく。

スーパーに行ったら鶏肉がやたら安くて買わざるを得ない、ということがあり得る。それで全てがひっくり返るようでは困るからだ。

 

ダルい時は、献立を考えるのが面倒だ。先送りしているうちに無策で夕方を迎えるから料理限界なのである。

 

だから、とりあえず易占い。サイコロを振ってみる。

結果をスマホに残しておいて、気がむいた時に検討する。

 

レシピが決まれば大丈夫。その日の料理限界は回避できたことになる。

 

ということで、料理限界を避けるには易占いが有効なんじゃないか、という仮説が、今、成立した。

 

これからの鬱シーズンに検証してみようと思っている。

 

10km散歩 〜 秩父へ(6)

目的地は一通り巡った。

あとはお土産を買って帰るだけ。

 

妻は秩父ジェラート。僕はレモンスカッシュ。で一休み。

 

まずは松林堂の黒糖水羊羹を訪問。

昭和の寂れた店舗みたいな雰囲気に(営業してるのかな?と)ちょっと怯みつつ入店。

 

店主のお姉さん(僕のちょっと下?)と話しているうちに、だんだんフレンドリーになってきて面白かった。

黒糖水羊羹は、水羊羹としては味が濃くて、とても美味しいです。

「これは《おまけ》です」と、うまい棒もらった。なんでだ?

 

水戸屋本店で秩父餅を購入。

観光客相手のドライな対応。もちろん問題なし。

 

水戸屋本店の道路を挟んだ向かいに並ぶ麻屋商店で、秩父錦の本醸造生酒を自分用に。

本醸造の生酒とは珍しい?

 

本醸造とは、アルコールを添加して(身も蓋もなくいえば)薄めたお酒で、グレードは低め、安価な普段使いのお酒である ※。

吟醸酒にもアル添はあるけれど、キレを出すために添加するのであって、薄めるためではない(ハズ)。お値段も本醸造よりは少しだけ高めになる。

その本醸造をわざわざ生酒にするとは、これ如何に?

後のお楽しみだ。

 

※ アルコール添加して薄めることで安くなって、しかも美味しいのだから、ありがたい技術である。そう言えば以前、酒蔵の人から「本醸造って逆に難しいんですよ」と聞いたことがあった気がするな・・・。

 

「あの花」バスをよく見かけた。

そんなに新しいアニメじゃないよな?と思ったら10周年とかなんとかということらしい。

見てないので、サブスク復活したら見たい。

 

締めの秩父ランチは立花

妻はクルミ汁で。

 

タレカツ・味噌豚重を妻とシェア。美味しかった。

 

武甲山)「見てるぞ」

 

 

楽しかった秩父旅行だった。

 

秩父錦。観光地の酒に当たりなし。(偏見

日本酒好きはテンション下がりがちかもしれないが、なかなかどうして。

 

昭和のこってり日本酒風味に、どっしりした米の甘みと、適度なフルーティさ。

決して洗練された味ではないけれど、ある意味で「これぞ日本酒」という存在感。

全然悪くない。

見かけたら買うようにしよう。と思ったのだ。

 

おしまい。

 

10km散歩 〜 秩父へ(5)

 

羊山公園へ。

御花畑駅からは意外と歩く。地図で見るより遠い。坂道のせいだろう。

 

 

ここでも武甲山

 

羊山公園はなかなか悪くなかった。

悪くなかったのだが。

 

一通り公園を回ったあと「ちちぶマルシェ」(お土産と軽食のテントコーナー)に寄ろうとしてたら、僕らより一回り年上のおっさんが話しかけてた。

 

「テレビで見て素晴らしいと思って見に来たんですが、実際に来てみると、大したことないですな!」

 

だって。

 

思わず爆笑。

 

「期待しちゃダメですね」

「いやあ、大したことない。来なきゃ良かった」

 

ヒドい話である。

でも面白い。

 

よほど期待したんだろうね。

首都圏の観光地なんて、人だらけで、SNSは映え映え盛り盛りで、実態はそこまででもないよな、と思って、期待せずに行った僕らは割と「思ったよりキレイじゃん。武甲山いいよね」と満足していたんだけど。

 

しかし、あのおっさんもいい歳なのに、関東周辺の観光地に期待していくとはまだまだ修行が足らんのではないか。と思ったのである。それとも、何か他に事情があったのかしらん?(どんな?

 

のち、丘に登って秩父盆地を一望。

 

のち武甲山資料館へ。

削られる前!

これが見たかった。うれしい。

 

削られる前の武甲山を一言でいえば「どっしり」であった。

崇高というより寝そべった巨大生物といった、親しみの持てる佇まいである。

 

「ここは堀った」

 

げそっと削られた武甲山は、事情を知らない人から見たらなんだか痛々しい山である。

この資料館を見て、秩父の繁栄に貢献してくれたありがたい山なのだなあ、とアンビバレンツな感情を抱いたである。

今でもまだ削られ続けて、我々の暮らしを豊かにしてくれているのだ。

 

武甲山資料館は規模は小さいけれど、武甲山を削る企業の罪滅ぼしか、わりと細部に気が配られていて、説明もわかりやすくて気が利いていた。勉強になったのである。

 

続いてやまとーあーとみゅーじあむ

僕は絵画系アートには疎いのだが、棟方志功はプリミティブで好きだ。

 

(続く)