sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と耳コピDTM

コンテンツ

Audible

「今夜すべてのバーで」中島らも

傑作アル中小説。

僕も3~40代はアル中一歩手前~ほぼアル中だった*1。まるで自分の心理が描かれているようだった(全てではないが)、聞いててすごく困った変な顔になってしまう。電車で聞いていたら隣に座っていた下の子に「どうした?」と聞かれてしまった。よほど変な顔をしていたのだろう。

この小説を聞き終えた翌日は酒を飲まなかった。本当に飲む気がしなかったのだ。翌日からまた飲んだ。今の酒量は一日にウィスキー20mlくらいを2、3杯、炭酸で割って飲む。ほろ酔い手前、体を冷やすだけである。七時、遅くとも八時前には飲酒を止めてほぼシラフで寝ている。秋になったらさらに酒量を減らしたい。警戒だ警戒。

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「自我と無意識」C・G・ユング

何でAudibleにあるのか不思議だ。

理解するのに適度な集中力が必要で、理解したとしても心が乱されない。退屈な授業を聞いている感じである。睡眠導入によい。と思って着手。

フロイトユングも科学ではないという認識である。仮説しかない。実証はできない。でも当人たちは至って真剣だし、患者を実際に治しているし、客観的記述を目指している。やはりその内容は興味深い。個人的無意識とか集合的無意識とかアニマ・アニムスという単語を久しぶりに聞いて、復習してみるか、と思った。

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「森に眠る魚」角田光代

お受験・ママ友・群像サスペンス。面白いが疲れた。

閉じたママ友関係で徐々に正気を失っていく描写が上手い。旦那は空気。「とにかく分かってない」「分かってくれない」テンプレ存在である。

コミュニケーションが興味深い。自分が聞きたいことを言ってもらうまで、何度も夫に問いかけて最後は無視される。一方、自分が聞きたいことが聞けるとすぐに心を許す。理解と共感が最優先である。危ういと思う。敢えて「女性のコミュニケーション」ステレオタイプを押し出したのか。閉塞したママ友・人間関係には安易なソリューションなどないということだ。

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「逆ソクラテス伊坂幸太郎

巻を置く能わずのジュヴナイル寄り短編集。面白かった。メインの登場人物は小学生 である。大人になってからの振り返りが少々。ちらほら勢いに任せた無理筋展開があるが、子供も楽しめる小説なので問題ない。

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「青春ゲシュタルト崩壊」丸井とまと

ケータイ小説、というジャンルらしい。青年期失顔症がテーマ。

生真面目なできる子がヒロイン。いろいろあってストレスが溜まり青年期失顔症を発症する。大変に困るヒロインである。当然、幼馴染イケメンが構ってくれる。見た目は金髪のヤンキー風。口も悪くクラスでは怖がられている。もちろんヒロインには優しいのである。だって小学生の頃からヒロインが好きだった。この金髪ヤンキー、成績もよいらしい。パフェも好きなツンデレ野郎。そんな彼のサポートを受けながらヒロインは自分を取り戻していく。要するに少女マンガである。なんか素人がカウンセリングの真似事みたいなことやってる描写はフィクションでもアカンと思うが、まあ、誰も気にしないか。

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書籍

「自我と無意識」を聞いて久しぶりに図書館で本を借りて読んでみた。

「史上最強カラー図解 心理学対決!フロイトvsユング」山中康裕 編著

うさんくさいタイトルでダサポップな装丁。どっこい執筆陣はアカデミックで中身はまともである。

ある種の女性が「ダメンズウォーカー」になるのは「タナトス(死への衝動)があるからだ」。とか、馬が怖い少年を分析して「馬は父親だ。エディプスコンプレクスだ」とか、人間は無意識のリビドー(性衝動)に突き動かされているとか、結論だけ聞かされると「うーん、どうでしょう?」と思ってしまうフロイトである。それでも一通り彼の功績を眺めるとやはり興味深い。

ユングの言っていることはほぼ「怪しげスピリチュアル」系なのだが、あくまで心理学の範疇にとどまるから誠実さを感じる。もちろん本人は極めて真剣である。

面白いか面白くないかだけで言えばユングの方が面白いと思った。フロイトは偏ってるし言語化し過ぎな気がする。一方、ユングの自我・個人的無意識・普遍的無意識の"自己 三層構造"は不思議と納得がいく。アニマ・アニムスも魅力的な概念だ。

心理学対決!フロイトvsユング (史上最強カラー図解) | 山中 康裕, 山中 康裕 |本 | 通販 | Amazon

「無意識の構造」河合隼雄 中公新書

河合隼雄ユング派の心理療法家である。ユングの著作を当たるのはしんどい。前掲の「自我と無意識」は比較的分かりやすいが、神秘・オカルトを扱った意味不明の論文も多い。フロイトには有名な後継者がいてユングに少ない(もちろん僕が知らないだけ)のはそういう理由もあるだろう。

ユングの「自我と無意識」を分かりやすく整理・解説してくれる本だった。

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「コンプレックス」河合隼雄 岩波新書

中公新書より学術的で読み応えがある。初版1971年。全く古びていないことに驚く。

自分の強力なコンプレックスを一種の「アンテナ」として、他人のコンプレックス、従ってそれに基づく失敗や悪事を嗅ぎつけ、それを喰いものにして生きているような人も存在する。

(第3章 コンプレックスの現象 p102)

この文章のすぐ後にナチスや不良少年を手なずけて利用する犯罪集団の例が出てくる。失礼ながら参政党を連想してしまった。NHKの政見放送で神谷党首の話を聞いたが実に巧妙である*2。「何かおかしい」「漠然とした不安」「騙されている?」「相手にされてない?」といった懐疑やルサンチマン、怒りを上手くついてくる。複合的な感情、まさにコンプレックスである。

参政党に比べると自民や立民は無難だが地味でぱっとしないし、公明党社民党あたりはアップデートできてない印象がある。共産党はさすがにぶれていないものの、その他の政党はところどころ違和感(着眼点そこ?偉そうだなオイ、など)が出る。参政党にはヘイトやカルトを隠しながらも上手く煽るブレインがいることを伺わせる。

ポピュリズムなどと言われるが、この本を読んでむしろ「大衆の無意識のコンプレックスを上手く利用しているのが参政党だ」と思った。統一教会やら森友が話題になってもなお安倍元首相を支持する心理もコンプレックスで説明できそうな気がする。それこそトランプ支持の原動力はエリート・コンプレックスじゃないかね。

"はてブ"では以前から参政党への警戒感があった。最近は大手週刊誌系メディアも報道し始めているが、まあ、間違いなく伸びるだろう。人は合理的ではない。ファクトよりもコンプレクスなのだ。

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別の話。

自立してゆくためには、われわれは火を盗まなければならない。それは(略)「避け難い盗み」なのである。

(第5章 夢とコンプレックス p151 『プロメテウス・コンプレックス』の説明)

中年以降に精神的な危機に陥る人や「金や女でやらかしてしまう」おっさんは、若いときにちゃんと火を盗んでこなかったのだ。という説。おっさんの僕は妙に納得してしまった。僕も何度か「火を盗んで」きたから今もギリギリ何とかなっているのかもしれない。後悔もあるし、今思い出してもヒヤッとするけれど、間違ってなかったのかな。

人生で幾度か感じてきたちょっとした危機や、今も引きずる葛藤がコンプレックスで解釈できるような気がした。素人の知ったかぶり分析が危険なのは承知だ。誰に迷惑をかけているわけでもない。あるいはこの程度の迷惑ならいくらでもかけてきた。

河合隼雄の書籍はユング心理学をざっくり掴みたいときにとても助かる。若い頃にも読んだはずだがあまり覚えていなかった。おっさんになって読み返すといろいろ沁みるものがある。良書である。

コンプレックス (岩波新書 青版 808) | 河合 隼雄 |本 | 通販 | Amazon

ちなみに僕は河合隼雄の講演会に行ったことがある。確かどこかの丸善のホールだったかなあ。話の内容は覚えてないが何か質問したと思う。ただ質問したかっただけで、内容は覚えてない。軽妙な返答を頂いた記憶は残っている。

村上春樹の愛読者ならならこちらも面白い。

Amazon.co.jp: 村上春樹、河合隼雄に会いにいく(新潮文庫) eBook : 河合 隼雄, 村上 春樹: 本

アニメ

「宇宙人ムームー」

相変わらず雑なストーリー。人間の描写も雑。家電要素も雑になってきた。まんべんなく雑なのが良い。

13話でOp/Edが変わった。Opは2000年代?の懐かしい感じ。Edは作詞作曲 奥田民生/編曲 栗コーダーカルテットというクレジットを二度見してしまった。

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「忍者と殺し屋のふたりぐらし」

やはり5話目以降のテンポが良くなってきた。6話もバカバカしく面白い。7話はキツいが面白い。あっさり登場人物が殺されるのが売り?のストーリーである。特定のキャラにうっかり感情移入してしまうと「簡単に殺さないでくれよ」とハラハラしてしまう。

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「ダンダダン」

13話でヒロインが襲われるシーンはぞわぞわする。(もちろん助かるのだがそれでも)

TVアニメ『ダンダダン』

無職転生

Audibleで英訳朗読を聞いたついでにアニメを見てみた。

ニート引きこもりが転生して人生をやり直す話。それこそコンプレクス丸出しの大人向けコンテンツである。作画やアニメーションは綺麗なものの、性描写が妙にいやらしかったり、女性が見たら嫌悪するであろう描写もちらほら。

それでも「オタクの雑な妄想」駄作に陥ってないのは、ニート引きこもりの痛々しさから(いささか露悪的だけど)逃げてないからかな。これを見て励まされる人もいるんじゃないかと思われた。

TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」公式サイト

*1:さすがに仕事中には飲まなかった、くらい

*2:ただし台本が効きにくい党首討論ではボロが出ていたようだ

先日の料理など

空梅雨気味で高気圧が多いので、精神は比較的元気である。

煮豚

ラーメンでも作ろうか、と久しぶりに仕込んだ。

やっぱり水煮からの、味醂1、酒1を煮切って醤油1(砂糖は入れない!!)のタレにつけるのが一番失敗がなくて美味しい。ちょっと手間はかかるけど。

半熟卵

ラーメンに入れようかと、ホットクックで半熟卵のめんつゆ漬けを試みた。

Webで調べていろいろ総合し、無水調理4分?だか5分でこのざまよ。

殻はむけないし、割って食べるわけにもいかない。無理に殻をむけば崩れる。殻には白身がたっぷり残る。久しぶりにネットのレシピに騙された。複数比較したんだけどな。

舌打ちしながら一人で食べた。

つけ麺

作り置きを活用しないと意外と手間がかかる。煮豚、煮卵、ほうれん草あたりあれば少しは楽。

ニラもやし豚炒め

定番。

麻婆茄子

やや高めのレトルト。美味い。

オクラ

今年はお高め。

春雨入り麻婆茄子

もちろんレトルト。

カレーじゃが

エビチリ

CookDo。エビを剥くのが大変。

麻婆豆腐

CookDo

小松菜

ただのゆで卵

夏のタンパク源。

冷や汁

こちらは妻謹製。僕はきゅうり刻んで絞っただけ。

コンテンツ

Audible

「村の名前」辻原登

純粋・純文学。地味に面白い。

表題作は中編作品。中国奥地の異世界に迷い込んだ的な小説。といっても"なろう系"とは全く関係ない。むしろカフカ的な味わい。まったりとした悪夢のような小説だ。舞台は高度成長期あたり。昭和である。

次の「犬かけて」も中編作品。ミシンセールスのサラリーマンの話である。弟は家出して行方不明。母親は半ばボケて言うことがおかしい。嫁が実は福生で米軍人相手に売春していたのではないか?と疑っている。高度成長期ながら閉塞感も漂う団地の空気。昭和の猥雑感とともに生・性の気配がある。

面白いんだけど地味な純文学だった。文章がしっかりしているから雑に聞き飛ばすわけにもいかず、どんどん先に進めたくなるようなドライブ感もなく、聞き通すのに何日かかかった。

西の魔女が死んだ梨木香歩

とても質の良いジュブナイル小説

日本に定住したイギリス人の祖母と、いじめのターゲットとなったり、死の恐怖を抱えたりの思春期の女の子(孫)の交流。それをきっかけに主人公の孫がとても成長したとか困難を乗り越えたとかではない。何気ない日常が続く。その辺りがよい。テーマは祖母との別れかな。

「道化師の蝶」円城塔

エイブラムスという癖つよキャラ登場の序盤はなかなかワクワクさせる。と思ったらいつのまにか言語やら食文化に関する考察に入ってよく分からなくなった。我慢して聞き続けたが、結局分からなかった。語りとキャラが混然としてもうストーリーも何もわからない。こういうのも芥川賞の楽しみである。

アニメ

注目してきた作品が一段落したので、何となく放置してきたアニメを再度チェックしている。

「片田舎のおっさん剣聖になる」(一気に完走)

アマプラ。おっさん慰安アニメに"大外れ"なし。

作っているのがおっさんということで、ツボは押さえられている。もちろん女性にはピンと来ないはずで、我が妻が見たら確実にバカにすると思われる。女性キャラは乳房を半分放り出し、股や太ももがあらわだ。そのスタイルで剣を振り回して戦う。露出が多ければよい、というものでもなかろう。

中盤まで一気に見た。なかなか面白い。アマプラの評価は二極化している。低評価には原作とマンガと比較してどうこう、という感想が多い。どちらも知らない僕には分からない。思い入れが強過ぎる評価はあまり当てにならないのだ(ジークアクス・・・)。アニメオタクに限った話ではない。僕だって宮崎駿村上春樹キース・ジャレットビル・エヴァンスを語り出したら周囲から人が消えていく。客観的な評価などできない。そういうものだ。

最後まで見た。主人公のかっこよさもモテ具合も抑制が効いていてシラけない。女性キャラ群もテンプレながら雑なモテ要員ではなく、それなりに存在感がある。剣術シーンは地味だけどモーションキャプチャなど金がかかってる感じ。カッコいい。陰謀プロットと人間ドラマはそこそこ。本筋ではないからだろう。

「忍者と殺し屋のふたりぐらし」

キャラがどんどん殺される不謹慎アニメ。淡々と進む。淡々と消化する。

第五話で物語のパターンと演出がガラッと変わった。面白い。神回といってよいかも。あと半分残っている。どうなるか楽しみだ。

「紫雲寺家の子供たち」(完走)

今季の問題作?。珍しくもない設定の愚にもつかないラブコメ作品だが、僕はある種のサイコ・ホラーとして見てきた。主人公からはタガが外れかけたような、しゃれにならないものをそこはかとなく感じていた。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

先日の料理

カラ梅雨気味で奥多摩湖の水位が心配だけど、高気圧は精神の調子がいい。二週間ほど前の調理記録である。ワリと元気に作っていたような気がする。

ちくわと昆布煮

食物繊維とタンパク質。家族は誰も喜ばない。

豚ソテー

豚ロース厚切りが安い時のご馳走。

ソースはケチャップメイン。ウスターソース、赤ワイン、砂糖、塩で調味する。

最近のランチ

水漬けパスタに納豆とめかぶ。あれば海苔を刻んで入れる。和えるだけのパスタソースで(写真はたらこソース)。啜るとすごい音がする。家で独り、高らかに食べる。意外と美味しく、飽きない。

切り干し大根の煮物

干し椎茸を戻してみた。過剰だったかもしれない。普通のきのこで十分だ。

新じゃがひき肉大豆カレー粉たっぷり炒め

醤油ベースだともっと水分が見えるはずだからケチャップとウスターソースのはず。

野菜たっぷり麻婆茄子

丸美屋のレトルト。

桃屋のおいしい唐がらしソース

タバスコは持て余すので汎用性の高そうなこっちを買ってみた。

桃屋の「キムチの素」からキムチっぽさを抜いた感じで食べやすい。タバスコほど辛くない。どばどばかけても大丈夫。

とうもろこし

チョコレートが高騰している。こちらをおやつがわりに。

鳥のレバニラ

叩ききゅうりTips

これまで麺棒できゅうりをガンガン叩いていた。これが結構うるさい。マンションでもお隣、上に響いてそうで、ご近所迷惑では?と思えるくらい。

仕方ないだろ、と開き直ってガンガン叩いていたのだが、先日NHKあさいちを見て木べらを当てて体重をかけて潰すやり方を知った。なるほど、その手があったか。料理の小技はほぼ網羅したと思っていた。甘い。思い上がってはいけない。まだまだ知らないことが多いのだ。

妻にこの技を披露すると「知っていた。私はこうやってた」などと言う。

「うるさいって言ってたじゃないか。なんで教えないんだ」

「うーん、忘れてた」

夫婦生活というのは深遠なものである。

オクラと叩ききゅうり

スーパーに並ぶオクラがいきなりトウの立ってる感じがある。大きくて硬いのだ。茹でれば大丈夫なのかもしれないが、ちょっと二の足を踏んでしまう。去年は特売100円だったのが、今は130円、140円くらいになっている。

なおこのオクラは問題なかった。

なすとズッキーニのカレー

ホットクックで豚肉カレー用を1時間以上煮込む。別途しっかり炒めたなす、軽く炒めたズッキーニを入れ、軽く煮込んでジャワカレー中辛を溶かす。美味い。

昆布とごぼう揚げの煮物

昆布の煮物マイブームがこの辺で一段落した模様。昆布は味付け濃い目が美味しいように思う。となれば量が食べられない。食物繊維を取りたいなら他で取ろうか、という結論。

最近買ったもの

40後半あたりから物欲がなくなってきた。小遣い日もさほど嬉しくない。困ったものだ。

それでも夏になると気が緩むのか、買い物でもしようかと思ったりすることがある。

アフィはないです。

サンダル

去年のことだ。

特にこだわりもなくジェネリックビルケンシュトックABCマート)のサンダルをズルペタズルペタ履いていた。テンション上がらないな。そろそろ買い替えるかな。と思っていた時、binpakuさんのブログを見て興味が湧いたのがニューポートH2サンダル。

メンズ サンダル | ニューポート エイチツー | KEEN公式オンラインストア

草履と靴文化 - ポケカメ雑記帳

池袋で探したものの試着できる店は少なかった。それでも1、2軒取り扱いがあった。試着してみてサイズの数値がかなり一般とズレていると分かった。僕が買う靴は大体27.0 - 28.0に落ち着く。ところがニューポートサンダルのその辺はお話にならないくらいキツい。店員さんの話も踏まえてネットで29.0を発注したらちょうどよかった。とんでもない数値である。

かかとのバンドがしっかりしている

正直大して期待しなかったんだけど、というかだからというか、足を通してすぐに気に入った。カッコいい。そして何より長距離を歩ける。能登七尾市聖地巡礼でもこれで歩き回ったし、先日の山手線一周散歩でもこれを履いた。結構ハードに使っているのに全然へたっていない。

しかしご近所のスーパーに行くにはちょっとオーバースペックである。今月に入って買い足すか。などと思った。物欲が湧くのは珍しい。かなり高価なサンダルだけど、その勢いのままハイパーポートH2サンダルを買ってしまった。

かかとがぺったんこになる

メンズ サンダル Ι ハイパーポート エイチツー | KEEN公式オンラインストア

ニューポートとの大きな違いはかかと部分である。ハイパーポートはかかとを踏みやすくなっている。さっと"つっかけ"てそのまま出かけられるのだ。ニューポートの方はかかとの踏み心地がイマイチで違和感がある。すぐにかかとを留めたくなる。1、2km程度のご近所使いや池袋や新宿で軽い用事を済ませるくらいならハイパーポートが楽でよい。

実はハイパーポートとニューポートの違いを知らずに買った。

ハイパーポートが到着して、え?と固まった。何これ?今のと全然違うじゃん。返品を検討したくらいだ。今でも正直ニューポートの方がかっこいいと思っている。でもこれはこれで使いようがあるな、と判断した。今では納得もしている。そこまでダサくない、気もする。よく見たら可愛げもあるじゃないか。それにとにかく履きやすいんだよな。

ミニグラス

150mlで満タンになるスリムで小さめのもの。600円くらいだった。炭酸やビールを飲むのにマグカップは合わない。サーモスマグは冷たさキープでいいのだが300ml以上も入って大き過ぎる。冷たい炭酸を300ml、短時間に飲めば確実に腹を壊す。(年のせい

このくらいのグラスが欲しかったのだ。節酒と相性の悪い買い物をしてしまったものだ。でもまあ、暑いからいっか。と思っている。夕方に冷えたウィスキーのソーダ割りをぐっと飲むと体が冷えて心地よいからね。仕方ない。うん。

寝ホンとノイズキャンセリングホン

睡眠導入に英語の朗読を聴いている。最近聴いているのはラノベ異世界はスマートフォンとともに。」の英訳だ。

In Another World with My Smartphone: Volume 1 at DuckDuckGo

異世界に転生したらチートですごい魔力が与えられ、"美少女"たちからモテまくる。スマホも使えて超便利。と、まあ、そういうろくでもない内容である。ラノベ英訳のAudio Bookって朗読者がやる気がないものが多い。舐めてるんだろう。気持ちはわかる。これは珍しく演者の気合が入っていて、滑舌がよく、聞きやすい。一部気合が入りすぎてうるさい箇所もあるけど、熱心に読まれる方が心地よく睡眠に入れるようだ。

寝ホン

寝ホンにはSonyの小さくて安いやつを使っていた(写真右上)。去年の冬に買って最近断線した。一年半くらい。寝返りしまくりだからかなりの負荷はかかっている。文句はない。

BIC CAMERAに行ったら「ADV sleeper loop」という製品があった。税抜で2,000円くらい。ちょっとだけ高いけど、Sonyのと比べて耳にフィットする形になっている。それからマットな質感がよい。Sonyは耳から少しはみ出て質感は"てかてか"プラスチック。寝返りをうって枕と擦れる時に「ぎゅ!」と大きく不愉快な音が出た。この製品はかなり改善されている。ただしSonyよりも耳から外れやすいのが一長一短ではある。1、2回使ってみてADV sleeper loopに軍配があがるかな。一年、いや半年以上もてば支持&リピートする。

ノイキャンイヤホン

ちょっと前に買ったもの。必需品になってしまった。これがあると通勤電車のストレスがかなり減る。でも高いんだよなあ。必需品だから仕方がない。SonyのWF-1000XM4のバッテリーが明らかにヘタってきて、後継のM5を買おうとした。しかし価格コムのバッタモン群?と量販店の価格差が気に入らない。迷ってBose QuietComfort Earbuds Gen2を買った。満足している。ノイキャン性能はM4同等。装着感はM4以上な気がする。

AEONのお茶ボトル

お茶はルイボスティー。僕が作っている。

横置きができる、と謳っていた。ずいぶん前に買った無印のボトルがヘタってきたので買ってみた。

ホームコーディ冷水筒|イオン公式通販「イオンスタイルオンライン」

この「パッキン一体型 1.1L」というやつ。

横置きするとかなり染み出す。冷蔵庫が水たまり状態になった。クソが。結局立てて使っている。一つ1,000円。安くはないと思う。ハズレとかのレベルではない。看板に偽りあり、である。

後記)最後までキツく締めると漏れると判明。感覚的に97%くらいの締め具合だと漏れない。って、いやこれ設計ミスでしょう。若干甘めに締めて「これで大丈夫。漏れないぞ!」とは確信できない。安心して使えないよ。

カメラ・・・

相変わらずカメラに興味はあるのだが、最近は値上がりがひどくラインナップも絞られて楽しくない。一昔前のGR Digitalシリーズみたいな1.7インチで5万円前後のとんがったカメラがあればぜひ検討したい。どこか出してくれないかなあ。

コンテンツ

Audible

ナチュラルボーンチキン」金原ひとみ

面白い。

質の良いアラフォー女子慰安マンガといった趣き。前半のインスタ映え女子"平木直理"との絡みはテンポがよく引き込まれる。後半、不妊治療を巡る夫とのすれ違い心理描写は素晴らしい。感じ悪い夫だが100%悪者にせず、わずかながらも理解と共感の余地を残すところに作家の力量と矜恃を感じさせる。

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「違う海にいる」麻布競馬場

大学時代の友だちが社会人になって疎遠になるさまを描いた純文学短編。上手いもんだね。

単行本未収録?Amazonに見当たらず。

「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成

ヤンジャンとかヤンマガみたいな感じの面白さ。

就職活動ルサンチマン・マンガ的エンタメ。リアリティを問うてはいけない。

前半。デスゲーム的な最終面接。極限状況に追いやられた就活生の心理戦。

後半。どんでん返しが続く。これでもか、と繰り出される後出し設定。叙述トリックすらも使う。おいおい、しらんがな。と突っ込みながら読むと楽しい。

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「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介

よい。

老いて情けなくなった祖父を嫌いながらも憎みきれない孫が主人公。身近で介護する家族は被介護者に当たりがキツくなり、たまに顔を見せる家族は優しくなれる。リアルである。老いていく祖父を見ながら自分は力強く生きようと足掻く。共感できる。

Amazon.co.jp: スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫) eBook : 羽田 圭介: 本

テレビ

NHKクロ現 森友問題

「妻が関与していたら私は総理を辞める」という安倍さんのしょーもない"はったり"から財務省が隠蔽を開始。主導した官僚が出世したという何とも情けない騒動のまとめ。財務省が最後まで隠そうとしたのは昭恵さんの名前が載った資料だった。本当に言葉が軽い人だったなあ。

財務省もマスコミも抑え込める自信があったに違いない。「大した問題じゃない」とでも思っていたのか。だったら素直に謝ればよかったのに。赤木さんの自殺によって、当時の政権と財務省の異様さが浮かび上がる。残念で悲しいことだ。高級官僚組織があっさり政権に忖度する。忖度したら出世した。海外の下の方を見やればキリがないが、日本でもこんなことが起こった。民主主義は本当に脆いのだ。

「森友“改ざん”問題 問われる公文書管理」 - クローズアップ現代 - NHK

アニメ

ジークアクス」

一度は挫折していた子供から、「視聴再開した。最後まで見た」というLINEが入った。話を合わせるために僕も最後まで見てみた。

評価は前と変わらず。過去作をほぼ知らない僕に楽しめるものではなかった。Webの否定的な意見には同意できるものが多かった一方、肯定的な意見を読んでも出てくるキャラ名などカタカナ用語が分からない。要するに内輪ウケであるな、と。

キャラとストーリーの一貫性は最初から放棄。カッコよさと展開を優先すれば当然破綻する。それを粉飾するためにオマージュや意味ありげなキーワードを使う。考察好きのための撒き餌ばかりである。エヴァがそうだったけど(キリスト教の単語が出る度に苦笑したものだ)それにもかかわらず面白かったのは庵野の才能はもちろん、積み重ねたキャラ設定と世界観があったからか。ガンダムの歴史はエヴァどころではない。シャアの着せ替え変身だって許される。マチュとニャアンにはそれがない。

子供はそれなりに満足したらしい。スタジオカラーらしい作品だった、エヴァっぽくて良かった。とのことで、よほどおおらかに楽しんでいる。反省である。目くじら立ててアニメ見てもしょうがないのだ。

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「アポカリプスホテル」完走

いいっすね。10話あたりから一気に質が高まった気がしたが、実は最初から質は高かったのだ。なんでもありのSF連作短編。いいアニメだった。今季ベスト作品の一つ。

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「前橋ウィッチーズ」完走

いい感じで終わった。予定調和でありながら退屈ではない。夢落ちフェイントは上手い。すっきりである。

醜悪恐怖症。かつて大好きだった"憧れのお姉さん"がSNS承認欲求がいきすぎて醜く歪んでしまった。チャイルド・グルーミングのターゲットにされた恐怖と怒り。ヤングケアラーなど。彼女らのしんどい悩みに分かりやすい救いは提示されないけれど、最後には皆が前を向く。脚本のパワーである。これも今季ベストの一つ。

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「ウィッチウォッチ」

気楽なギャグアニメ。1クール完走。面白かったので無事継続できた。連続2クールとのことで次季も楽しみだ。

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「鬼人幻燈抄」

B級作品。鬼滅バリエーションといったら雑なんだけど、まあ、そんな感じ。最新話に追いついた。雰囲気は悪くない。正直言って人間や敵の描写は粗い。初回に姿を消す鬼の妹だが、その後も謎の存在感を出し続けるあたりは上手い。

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「中禅寺先生物の怪講義録」

B級作品。もののけ謎解き。トリックはまあまあ(難しいよね)。個人的には気むずかしげで視聴者に媚びない中禅寺先生が気に入った。ヒロインは雑テンプレ描写に終始。"萌え"的な要素に頼らないので見やすい。

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料理

先々週あたりの料理。鬱気味だが頑張って作っている。

アイスコーヒーとサンドイッチ

アイスコーヒーはエクセルシオールの紙パックのやつ。店員さんに美味しいですよ、と勧められて買ってしまった。便利で美味い。普段使いには高いかなあ。

台湾パイナップル

そこそこ高いが、3人でたっぷり食べられるなら。という価格。

筍入り鶏団子、大根おろし

新聞のレシピで見て妻が美味そうだというので作ってみた。もちろん美味しいが、かなりあっさり目。大根おろしに合わせるなら豚団子でいいかも。

だし昆布

冷凍して溜まったら佃煮を作ろう、などと頑張ると、いつ冷凍したかわからない昆布が溜まってストレスなので、潔く捨てた方が結局は精神衛生上よい。

切り昆布・ちくわ・こんにゃく煮

食べる昆布は金を出して買えばよい。そのために働いている。食物繊維&タンパク質。頭で食べる。出汁を効かせれば美味い。子供は喜ばない。

牛肉とにんじんのきんぴら

せっかくなので国産牛肉で。にんじんでかさ増しするイメージだ。脂身がにんじんと合う。ビタミンがどうとかではなく、単純に美味しい。

にんじんはささがきが美味しい。豆板醤(鷹の爪を刻んでもよさそう)とすりゴマがポイント。僕が見たレシピには砂糖が入っておらず、直感で大さじ1〜2を追加したら正解であった。

和食は砂糖で甘辛くした味付けが多い。さらに白米を合わせる。考えてみれば不思議だ。

とうもろこし

毎度書くが、電子レンジで火を通して塩水に漬けるニチレイのレシピが最強。

きゅうりで一品追加

厚揚げピーマンのおかか炒め

これは普通だった。

きゅうりで一品追加

麻婆茄子

確かCookDo。ピーマン入り。

ジャーマンポテト的な

マイユのマスタードは酸味と風味が強いから調味料として有能。

デパ地下弁当に逃げる

これで1,300円代(税込)だったはず。外食するのとさほど変わらないが、ビールを付けると値段が跳ね上がる。家なら残り物も消費できるし、リラックスできる。そもそも家族が同じ時間にそろわない。

一方、外食すれば皿洗いしなくてよいメリットはある。もろもろ勘案するとデパ地下が楽、と判断している。

シナモンロール

元気だったらしい。珍しく作った。

ツナ入り切り干し大根の煮物

切り干し大根の煮物が食べたいと思ったら油揚げがなかった。油とタンパク質からの連想でツナで代用してみた。我ながら半信半疑だったが、結果はとても美味かった。むしろこちらが正解?とすら思えた。糟糠の妻(油揚げ)が若い女(ツナ)に略奪されたような気配もある(ない)。地味な切り干し大根の煮物が、子供も文句を言わなそうな濃厚和食になった。切り干し大根、第二の春である。白飯にとても合う。ツナの油と塩分?で味が濃くなるので薄めに作った方がいいかも。