料理限界とは「今日はもう無理。料理作りたくない」という限界状況である。
作りたくないというか、作らなければと思っても、なぜか作れない。モチベーションが一切湧かない。
でも惣菜や出前に頼ることもできない。頼る気になれない。
それが料理限界。
僕の場合は、世間でいう「五月病」の時期や低気圧が来た時にたまに料理限界に陥る。そろそろ、その時期が来る。
本投稿は、その料理限界をホットクックの助けを借りて乗り切ろう、という主旨である。
料理限界においては肉じゃがは困難なレシピだ。
たとえホットクックの力を借りようとも。
僕の結論。ホットクックのメリットは以下の二つ。
- 鍋に張り付く時間の削減
- 火入れの安定
いずれも料理限界を救う機能としては弱い。
大丈夫。朝にカレーを仕込んで予約調理しておけば料理限界を乗り越えられる。ホットクック、頼もしいですよ。
とんでもない話だ。料理限界とは突然やってきて、身動きが取れなくなる状態である。事前に準備ができているのならば料理限界に陥らないのは当たり前だ。
改めてホットクックのメリットを確認する。
ボタンを押せば火入れが終わること。タイマーが知らせてくれること。
じゃあ、入れてボタン押すだけ。な料理を選ぼう。
小松菜を無水で茹でる。
洗って曲げて(折って)入れて、ボタンを押すだけだ。
鍋にたっぷりの水を沸かして煮るのは大変しんどいが(ガスと水が勿体無い気がしてしんどい。煮た後の水の処理、鍋の処理が面倒だ)これなら少し楽ができる。
火が通ったらボウルに取り出して、冷めるまで放置。
あとはカットして調味料で和えてナムルに。
しんどければ麺つゆおひたしや、おかか和えでもよい。
限界料理でも野菜は欲しい。ナムルは塩分量だけ慎重に入れれば、あとは目分量でOKだ。料理限界で葉物を摂取できる貴重なレシピである。
ほうれん草もこのやり方でOK。ただし軽く水に晒してぐるぐる洗って絞ること。これでアクも気にならない。(昔よりほうれん草のアクが減ったよね)
青物を茹でたあとのホットクックは、ざっと鍋を流し、蒸気受けから水を捨てるだけでよい。
そこに入れるのがこれだ。
鶏ももの味噌漬け。
味噌、みりん、酒、砂糖。割合は3:1:1:1くらいだったかな。ググって何となく決めた。妻と子供がアルコール臭を好まないから、みりんと酒はレンジで煮切る。他は入れてないと思う。チューブニンニクなど入れてもいいかもしれない。
ポイントは手で肉を触らないこと。触ると腐敗する可能性が高まるはず。菜箸で抑えて包丁でカット。トングの方がビニール袋に移しやすい。味噌とビニール袋に入れて冷蔵庫に入れる。時折取り出して揉む。
丸三日漬けて開封した。味噌のいい匂いがする。腐敗臭を慎重に探してクリア。
3分「煮物 - 混ぜない」モードで加熱する。結構水分が出る。これを「煮詰め」て飛ばす。2、30分近くかかるが鍋でやってもそのくらいかかる。焦げ付く心配があまりないのがよい。
鶏肉の保存期間はスーパーの消費期限を二日ほど超えたが問題なし。
味も染みてなかなか美味かった。
味付けを済ませた肉をホットクックにポンのスイッチオン。
あとは様子を見ながら煮詰めるだけ。
自家製ミールキットだ。
どうやら料理限界を救うツールの一つとなりそうだ。
左が今回焼いた鶏肉味噌漬け。
右は特売の国産豚肉のさらに値引きの味噌漬け。
3日目以上浸かったため、冷凍庫に移した。
後日)安いのは消費期限を迎えたためで、そこからさらに丸3日保存したわけだが全く問題なし。美味しかった。味噌パワーである。
テンションが上がった勢いを借りてさらに二つつくった。
左手前がタンドリーチキン。右が鶏胸肉の塩麹漬けである。
あとはスープを作れば完璧だ。
キムチスープ。創味シャンタンベースに「こくうま」キムチたっぷり。あとはもやしとニラと卵、豆腐。
スープを作るのは使命である。限界状況でも作るのだ。
自家製ミールキットといってもややこしいことをする必要はない。肉を味噌やタレに漬けておけばいい。3日たったら冷凍庫に移す。これであと2、3週間もつ。オプションが増える。
肉を漬けるのは元気な時でよい。調理体力のいわば「貯金」ができることになる。味付け肉はホットクックでなくとも便利だが、ホットクックは焦げ付きにくいのでメリットが大きい。
注意点は肉を素手で触らないこと。これだけである。