まだ試してないレシピが残っているが、ホットクックの使用感が分かってきた。
前提
どのような人が使っているか。
一人暮らしの学生時代から気が向いた時に、就職&結婚してからも週末に料理を作っていた。ワリと凝ったものも作った。基本的にはそこまで手順や材料にこだわらない。楽して美味いものが食べたい。たまに作るほんだし味噌汁もやし炒めからカウントすれば料理歴は30年以上のアラフィフ男。
どういう環境か。
コロナ以降、リモートワークや仕事の関係で家にいることが多くなった。自然に「夕食はオレ作るわ」となった。最初はチャレンジで楽しかったが、今は毎日料理するのが面倒くさい。モチベーション低い。オレ全然料理好きじゃなかったわ。
誰に作っているか。
上の子が今年度から独立。一人暮らしを始めた。食べる人は3人。大食いはいない。1.6Lのサイズがちょうど良い。
直接的効果
- 調理のゴールが近い。材料を切ったらほぼ終わり。
- ボタンを押したら完全に放置できる。他のことに集中できる。
- 加熱プロセスにブレがない。失敗の確率がかなり下がる。
- 料理によっては火を使うよりも美味い。
- 使って楽しい。これはまあ主観。
【重要】片付け
覚悟したほど面倒ではない。よく考えられている。
内鍋はテフロン加工。軽くて洗いやすい。(ちなみに内鍋は食洗機NG)
混ぜ技ユニットも意外と洗いやすい。さっとスポンジと洗剤で流してもいいし、油が気になるなら食洗機へ。
つゆ受け、蒸気口、内蓋はあまり汚れない。これも食洗機が使える。
間接的効果
疲れている時助かる
材料切って突っ込むだけ。元気な時は「別にそのくらい」と思うが、疲れている時はすごくありがたい。
メニューの選択肢が増える
これまで気合いを入れないと作れなかったメニューが、普段の選択肢に入ってくる。
余力が増えプラス一品追加できる
ボタンを押した後、もう一品作る時間と余力が残る。作り置きも増やせる。
翌日に一品回すことができる
ホットクックのレシピに従うと4人分できる。3人で食べてあまりは翌日のちょっとした一品になる。
これはまあ、ホットクックだからこそ、ということでもないんだけど。
数日スパンで調理時間が減る
例えば「カレーを作る一日」のみで比較するとあまり変わらないが、数日のスパンで見ると調理にとらわれる時間は減っている。
作り置きや前日の残りが自然に蓄積しがちである。すると数日に一度、一品作るだけで夕食の支度が終わる日ができる。もちろん唐揚げなどを買って帰り、あとは作り置きで済ますこともできる。
余暇ができる
映画を見たりブログを書いたりする時間が増えた。
「小人閑居して不善をなす」。有意義に使いたいところだ。
豆、芋の消費量が増えた
腸の調子が良い。明らかに。
イワシの消費量が増えた
特に体調に変化はないが、きっと体にいいはずだ。
食費が下がる?
メニューが多様になっているのに、逆に食費は下がる気がしている。
なぜか。
作り置きの面倒くささが減る。大量の魚や肉を調理するハードルが下がる。
特売の肉・魚をまとめて買っても処理できるという自信につながる。
先日、イワシ、特売の国産豚切り落とし(98円/g)、国産牛切り落とし(198円/g)、それぞれ大パックを買った。
イワシは帰ったその足でホットクックにイン。肉は当日使う分を除いて冷凍。トータルでそれでも3、4千円。
そのあとの数日は野菜を買い足すだけ、千円未満の買い物で済んだのである。
昼食もわざわざ買う必要がなくなる。冷蔵庫のありもので終わる。「本当はサンドイッチ(やレトルトカレー)が食べたいんだけど」とテンション低めで冷蔵庫から大根の煮たのやらイワシの煮付けやら出して食べた後は「体にいいもの食べたな!」などとよほど満足感が高かったりするものだ。
欠点
特に思いつかない。強いていえば、ホットクックで時間を効率的に使えるようになるが、食材の手配と下拵えは必要なので、時短効果は期待し過ぎない方がよい、という印象。当たり前だがドラえもんの秘密道具ではない。
考察
リモートワークと相性が良い。朝や昼休み、仕事終わりに、短時間で手間のかかる料理を仕込める。ここ数週間、当ブログへのホットクック関連エントリ連投がその証拠である。
感覚的にはホットクックは「スーパー便利鍋」である。あらゆる点で普通の鍋を超えて便利だ。スペースと電気ブレーカーと価格を気にしなくてよいなら、今持っている鍋を全部ホットクックと交換してもよい。
生活の質を向上させるポテンシャルがあるのは間違いない。
あとは価格に見合う活用ができるかどうか。
僕的には、豆、芋、魚の作り置きを回転し続ければ元が取れると感じる。