(承前)
初夏の緑の下、雨上がりの鮮やかな苔を脇に、激しい水の流れの横を歩く。
中央右のかえる岩はなかなかの”かえる”っぽさ。
登山道の脇を流れているのではない。
順路に水が割り込んでいるのである。
滑らないように気をつけて流れを跨ぐ。
渓谷沿いの道はそろそろ終わる。
川沿いに降りてランチ。
あと梅おにぎり。
緑の下、手を伸ばせば川の流れに届く。
気温20度以下のせいか、さすがに蚊は見なかった。
湿度は100%以上?あった気がする。
バスの時間があるので早々に出発。
湿度120%感の苔。
儚げな花である。
カラマツソウ?白い線香花火みたいだ。
ガスは上がってきたが山頂は隠れている。
土砂崩れの気配を感じる。
クロサイワイタケ
調べる過程できのこ萌え擬人化サイトを見つけた。楽しそうだ。
きのこ界隈は深いのである。
山崩れ地滑りの気配がここかしこに。
帰りの道をかつては林業用トロッコが走っていたらしい。今も残っている線路の軌道はしばしば歪み、ところにより埋没している。山崩れの影響だろう、と先人の苦労を偲ぶ。
ほぼゴール。(バス停まで1kmくらい?)
バス停に向かう途中で若いカップルやグループとすれ違う。
ABCマート?のスニーカーに小綺麗な街歩きスタイルの女の子が多い。
気楽なデート気分だったら裏切られるんじゃないか。足は間違いなく濡れるし、服も汚れるだろうな。と思いながらすれ違う。
晴れが続いて水量が少ない日ならその服装で何とかなるかもしれないけれど。
なんとロングスカートの子ともすれ違う。妻と顔を見合わせる。「ムリムリムリムリ」である。早々に撤収することになるだろう。
彼氏は一応マウンテンブーツを履いていた(タウンユースぽかった)。すり合わせ不足である。早々にキツい言葉のやり取りになり、ひょっとしたら破局のきっかけとなるかもしれないが、それも思い出だ。他所のおっさん・おばさんの知ったことではない。
草餅は残っていたので買った。
しっかり青臭いよもぎの風味があって美味しい。
スーパーや上品な和菓子屋の草餅とは別ものである。
久しぶりに”ほんもの”を食べたと思う。欲を言えばよもぎの繊維がもう少し残っていて欲しかった。噛み跡からトゲトゲが見えるくらいが理想なのだが。餅ももう少ししっかりしている方が好みだが贅沢が過ぎるか。理想のよもぎ餅をいつか食べたいと思う。
14:40の帰りのバス。
からの16:20頃の特急"かいじ"。
夕食を買って帰宅したらなんのかんの19:00になった。
子供には遅くなると伝え済み。Paypayで夕食代 700円を送金してある。(モスで友だちと食べたらしい。
二人で昼食の残りのサンドイッチを分け合い、トマトを切り、とうもろこしをレンチンし、おとといの残り物をつまみ、あとはシリアル、アイスなど適当に食べて夕食を済ませた。こういうのもたまには楽しい。まっとうな野菜とタンパク質があれば、それなりに満足するものである。