最初は「武蔵五日市〜日の出山、つるつる温泉」コースを歩こうと思っていた。高水三山と同じく、初心者向けコースとのことだ。14kmを越える行程はキツそうだが、何とかなるだろう。これまで徐々にレベルアップしてきたし。
念のため妻にお伺いを立ててみた。
Negative.
「14kmは厳しかろう」
「全般にゆるやかな上りということで、初心者向けコースとあります。何とかなるのではないでしょうか」
「それにしても14kmは厳しかろう。後半の下りも急である」
風呂で熟考してみる。14kmチャレンジしたい気持ちはある。しかし、若い頃の無理は経験値になるが、歳をとってからの無理は愚行である。関節でも痛めてしまえばQOLが爆下がりだ。レベルアップはしたいが、焦ってチャレンジする理由がない。もう少し10kmコースに慣れることにしよう。
といわけでタイトルの西吾野から山に入り、吾野へ戻る10kmコースを選んだ。
西吾野に向かう電車の中で突然、超広角レンズが欲しくなった。
候補は以下の二つ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0
両者共に中古で9万前後。衝動的には買えない価格だ。
定期的に超広角レンズが欲しくなっては「やっぱいらんよな」と考え直している。しかし今年は違う。星空写真を撮ろうと思っているからだ。明るい超広角レンズが必要だ。ハイキングも始めた。広々とした風景写真が撮れるじゃないか。明日にでもポチろう。
電車はそこれなりにハイキングの皆さんがいて東吾野、吾野、西吾野で降りていく。
青梅・奥多摩線と比べれば空いている。3、4割くらい?の混雑度。
そりゃそうだ。西武線以外からは西武秩父線はアクセスしにくい。穴場だったか。
駅にはハイカーの皆さんがいたが、登山口に向かう時はほぼ一人だった。車もほとんど通らない。
民家の間を通る。
セリバヒエンソウ。有毒な外来種だって。
猫がいた。
80mmテレ端(ほぼ)等倍切り出し。「おーい、猫よ」と声をかけて、振り向いてもらった。
雨の翌日なので地面も空気もひんやりしている。
岩の合間を通る。歩きにくい。
「PERFECT DAY」インスパイアで木漏れ日を撮影。
PLフィルタ装着してフードなしなので若干左上が怪しい。
雨の翌日は苔が瑞々しい。
「狭くて歩きにくい道だな」と撮影した。写真からは伝わらないものだ。
中央に鳥。雀?と思ったがスズメにしては小さい。鳴き声も違う。
80mm の限界だ。せめてこっちを向いてくれれば。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO が欲しくなる。
でも、40mm(換算80mm)あれば十分なんだよな。普段ならば。
この画像ではGoogle先生は当てにならない。「東京の小さい鳥」で調べてもよく分からなかった。目の帯から百舌鳥の幼鳥?と想定した。
高山不動尊到着。
ここまでそれなりにキツい登りだった。
地図を見てもイマイチ次の道がわからず、しばしYAMAPで試行錯誤。
トイレの裏の道が正解だとわかる。(一応看板はあるけど分かりにくい!
関八州見晴台へ。
到着。
雲がダイナミックだった。超広角で1枚で撮りたいところだ。
丸山。(ピントは後ろにいった)
吾野は最近気に入っているアニメ「終末トレインどこへいく?」の聖地である。
行程の後半は先日耳コピしたエンディング曲が、エンドレスで、疲労した脳内を流れて困った。
こちらも歩きにくいなあと思って撮影した下り。
この辺で「ペース配分失敗か?」と思い始めた。
緩やかな道も多いのだが、時折あるアップダウンが地味にキツい。
高水三山の終盤8〜9割くらいの疲労が、6割くらいの行程で蓄積。
この疲労であと4割も残っているのか?!と驚いた。足が上がりにくい。登る時に膝に手を乗せて踏ん張る。息も切れる。
まだ顔振峠がある。このペースでアップダウンがあるとヤバいなと思う。
と思ったら、舗装道路と緩やかなダウンアップで顔振峠についた。助かった。
それでも吾野までは4km近く残っている。
奥の右端が武甲山。
残りはほぼ下りだ。ちょっと安心して昼食を取り、30分ほど休む。
ナッツとチョコが美味すぎて貪り食ってしまう。
中央も多分武甲山
ここからはアスファルト。
ユキノシタ。食べられるんだって。
無事吾野到着。
同じ10kmでも雷電山、高水三山よりも大変だった。
「終末トレインどこへいく?」はスタンプラリー実施中である。多分「絶賛」ではない。マイナー過ぎると推察。
アラフォーくらい?かつハイキング帰り?の男性がいそいそとスタンプを押していて微笑ましかった。
深夜枠だし展開ハチャメチャだし、小学生以下+子連れパパママみたいな客層は例外的だろう。中高生〜おっさんがターゲットのはずだ。(子供を口実にアニメ好きパパママがハマるのは十分ありえる
一応主役。準主役たちも濃い。
男子トイレと女子トイレの間だ。
他に貼るスペースはなかったのか・・・。(なかったかも
そういえば、吾野駅に行く途中で、中学1、2年だかの男子二人を見た。
身長差は20cm近くあっただろうか。
片方はスラッとした細身長身、髪も長めで幼い中性的イケメン。吾野の横浜流星君といった雰囲気だ。
片方は小学生の雰囲気を残す普通の男子といった感じだった。
きゃっきゃと荷物を引っ張りあったり、楽しそうに歩いていた。
電車のホームで再び仲良しの彼らを見かけたとき、ちょっと違和感を感じて、横浜流星君をよく見たら女子だったのである。制服がパンツスタイルだからすぐには分からなかった。
「あら^〜」というか「ちょっと待って尊い」というか※、これはいいものを見たな。と思ってニヤニヤしてしまった。
脳がラブコメに毒されてしまったのかもしれない。
※ ネットスラングとしてはどちらも誤った用法である
補足。
帰宅して「24mm F2.8 あれば困ることはないんだよな」といういつもの結論に戻ってしまった。超広角レンズはポチっていない。
筋肉痛はこれまで一番強いのが来ている。日常生活は問題ない。