M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(長い)を持っての初のトレッキング。サブはGR IIIx。換算14 - 28mm, 40mmのラインナップとなる。
マクロっぽいありがち花写真は難しいだろう。GR IIIxの物撮りはかなり優秀だけど、登山中だからね。ピントズレ、手ブレの可能性が高い。どうせ後で調べるためのメモ写真だ、と割り切る。
被写体・構図によっては四隅が不自然になりがちなのでHD比率でクロップ
まずは電車を降りて撮影。ビューファインダで見る限りは換算14mmは意外と自然に感じる。目の前の光景がほぼまるっと収まるのはなかなか気持ちいい。(iPhone 11以降?の超広角とほぼ同じのはず
GR IIIx
「終末トレインどこへいく?」は西武線を舞台にしたナンセンスSFアニメ。割と楽しく追っている。このポスターは少し恥ずかしい。謎のポーズだ。
GR IIIx
ヒノキがそびえる。
パースがすごいな。
GR IIIx
14mmとGR IIIxの40mmを交互に見ると雰囲気を思い出す。
目が無意識に切り替わってるということだ。超広角〜中望遠の画角を全て備えるのが肉眼だ。若い人ならマクロ機能も付いてる。僕は経年劣化で近くのピントが合わない(老眼である。少々不便である。
かまど山。
ココジャナイ。公式では竈門炭治郎は雲取山付近の出身だ。でもこういう語呂合わせは楽しい。「かまど山」とくれば「炭治郎?」でしょ。
超広角は自然物と人工物が映える。
超広角で慎重に構図を決めて平行を取ったつもりでも微妙に斜めになる。平行・垂直は何とかなっても、正面が難しい。手持ちだったらいっそ諦めるべきかもしれない。
歩きながら最初に考えたのは仕事のこと。
因果なことである。
どうも上手くいってない。
組織の論理と、是々非々の論理は常に噛み合わないものだ。長いことサラリーパーソンやってれば身に染みて分かっている。そこを擦り合わせていくのが仕事だと思っているのだが、上手くいかないことは多い。話が噛み合わない。どうしても葛藤が生じる。思わず感情的になることもある。
当人にとってはかなりのストレスなのだが、家族は意外と楽観的だし、第三者からすれば単なる人ごと。「XXさんなら大丈夫でしょ?」悲惨でも何でもない。大丈夫ってなんだよ。
GR IIIx
GR IIIx
まあ、悩んでもしょうがない。悪い方に考えたらキリがない。
過去の引っかかる記憶を都合よく解釈し直そう。
明日明後日はベストを尽くし、それより先は場合によっては早めに手を打とう。
最悪の最悪(の最悪)、少しばかり生活レベルを下げれば何とかなる。家族が元気に生きてるだけでまる儲けよ。
などと考えて、意識をトレッキングに戻す。
禅の高僧でもないから100%上手くいかないけれど、ネガティブ思考に巻き取られてしまっても何にもならないからね。
GR IIIx
下山後、妻に「『天覚山』看板の向かいに誰かが置いた勝手マスコットの天狗人形(火の用心天狗)がいたはず」と教えられた。残念ながらさっさと降りてしまって気が付かなかった。
木漏れ日は「PERFECT DAY」を思い出しながら撮影。
GR IIIx。写真はヒノキ。
電車の中で「木」(幸田文の晩年のエッセイ集)を少しずつ読んでいる。「PERFECT DAY」で平山が購入した本だ。この日は「ひのき」の章を読んだ。
いささか感傷的すぎる文章は、老境のセンチメンタリズムかあるいは少女趣味か。高度成長期の自然破壊という背景もあったかもしれない。ナウシカ・ラピュタ・トトロ、ぽんぽこあたりにも自然破壊に対する強いリアクションを見て取れる。
真っ直ぐに立ち上がるヒノキがどこまでも続く風景は、なかなかの壮観である。味気ない人工林だが、少なくとも見通しはよい。雑木林のような、物陰に何かひそんでいるような怖さがない。これはこれでよいものだ。
無事下山。
GR IIIx(画面端に入り込んだ人crop)
GR IIIx (ポスターに合わせてcrop)
桜の木の下で昼を食べていると、飯能方面から来た電車から黒っぽい人たちが4、5名?降りてきた。駅前を所在なさげにうろうろしている。
食事を終えて近寄ってみれば、思った通り「終末トレイン」スタンプラリーの参加者である。客層も想定通り、高校生〜おっさんであった。
駅前にちょっとした食堂以外、何も時間を潰せるものがないから仕方ないね。
その他メモ。
登山の感想
僕が使っているガイドブックでは、本日のコースは距離はほぼ10kmながら、難度3とされていた。
www.yamakei.co.jp(Notアフィ)
難度3の14km歩いたこともあるし、何とかなるだろう。と思って行ってみたら話は逆で、10kmのコースなのに難度3ということは途中がキツイからだ、と悟る。かなりのアップダウンに加えて切り立った登り・下りがあって大変だった。
数メートルほどの高さの切り立つ岩場でのこと。僕がへっぴり腰で手足を使ってやっと降りたのを、トレランの人たちが「よっ!はっ!」などと一瞬で駆け下り、さっさと抜いていった。どうなっているのだ。見てるだけで怖いわ。
7-14mm F2.8 PRO初登山
出目金レンズはちゃんと蓋をすれば大丈夫。そんなに怖くなかった。引き続き気をつけよう。撮影前に蓋を外して、蓋を閉じる必要があるけどせいぜい数秒だ。問題ない。
今のところワイド端、換算14mmの出番が多い。次がテレ端の28mm。中間の出番はなさそう。とりあえず14mmで撮っておいて狭めたいときはクロップすればいいかなと。観光写真が欲しければ28mmからcrop。
GR IIIxの出番が増えたのは嬉しい。換算24-80mm使ってると、どうしてもGRを使う機会が減る。GRも喜んでいるだろう。
気温とか熱中症とか
秩父の気温は後で調べたら31度。それでも山中はそこそこ涼しく、熱中症の危険は感じなかった。当然水は多めに持って行く必要がある。昼の野菜スムージー含めると2L近く持ってたと思う。
朝にたっぷり味噌汁を飲んだ。いつもなら少なくとも2、3個は食べる塩タブレット(塩分足りない時は本当に美味しく感じる)を、最後まで食べる気にならなかった。味噌汁は熱中症予防に有効だと確信すると同時に、かなり塩分が入ってるんだろうな、と思う。
飲酒
帰宅して1ヶ月と十日ぶり?くらいにビールを飲んだ。午後3時。冷蔵庫の奥でキンキンに冷えたやつである。
初夏のトレッキング疲れ。仕事のストレス。夕食は妻担当なので何もしなくてよい。三拍子揃ってしまったので罪悪感はない。
ビールは確かに美味かった。体も冷えて快適だった。ビール一本だから酔いもほとんどなく、夕方以降普通に過ごした。でも、せいぜい週一、トレッキング帰りの一杯でいいかな。ただの炭酸、あるいはコーラでいいんじゃないかと思えてきた昨今である。