コード進行は以下のマイナー take 50。
例によって難しいコード進行だけど、試行錯誤を長めにとったので割と苦労せずにできた。ピアノだけでは間が持たなくても、ミュートトランペットで何コーラスか入れると楽だ。
このミュートトランペットもソフトウェア音源である。MIDIとして打ち込んで編集できる。すごいね。
https://www.samplemodeling.com/products/trumpet
以下、釣りの話。
一昨年くらいかな。コロナ禍が始まってから釣りを始めた。
小物釣りとバス釣りをするために、多摩川、荒川を中心に電車と自転車で回った。ほぼ毎週である。
とにかく、釣れなかった。
小鮒10匹とか、チビバス4、5匹とか釣れたことが何日かあった。それを別にすれば基本はボーズである。
とにかく釣れやしない。
小学生の頃、小針にグルテン(小物釣りの餌)をつけて田んぼの水路に落とせばいくらでもフナが釣れた。(決して大袈裟ではない
40年前の中国地方の田舎の話である。
今の東京は、魚より人の方が多い。
悲しいかな「東京の魚は瀕死なのだ」と思う。
外来肉食魚が諸悪の根源だ。ついでにそれを広めた釣り人も悪い。という風潮が繰り返し広がるが、それは違うと思っている。
ゴミを放置したり、外来魚を勝手にリリースする言語道断な釣り人を擁護するつもりはない。
40年前の田んぼの用水路(の記憶)と、今の埼玉の用水路や小川を比べればすぐにわかる。
小学生の頃はその辺の藻をタモですくえばザリガニが取れた。穏やかな水路にはゲンゴロウがスイスイ泳いでいた。田んぼにはカブトエビやタニシがいた。
外来魚がどうこうする前、中学生の頃には全て消えた。外来魚なんか見たことなかった。
少なくとも田んぼや水路の生き物に関しては、外来魚は絶対に関係ない。
農薬が動物性プランクトンやエビを殲滅し、コンクリ治水が小魚たちの居場所を破壊したのである。
入間川ではバスを捕まえて殺し、養殖のフナをリリースしているそうだが、何か少しでも効果があったろうか?そんなことに金を使うなら、ゴミ拾いイベントでもした方がよっぽどマシだ。
入間川周辺でやるべきは、バスの駆除ではない。茶畑の農薬を減らすことである。茶畑周辺の川や用水路は、絶望的に生き物の気配がない。
東京周辺を釣り歩いていると、そんな不都合な現実に思いを馳せてしまう。
「東京周辺じゃなかなか釣れねえ」と一旦諦め、釣りは一休みしていた。写真散歩を始めてから、その気になれば釣り範囲がもう少し広がることが分かった。
何時間もランガン・チャリガン(徒歩・自転車でポイント探して釣ること)する必要もない。行った先で撮影のついでにちょっと竿を出せれば上等じゃないかと。
とすれば数時間も釣りの時間を確保する必要もない。
というわけで土浦まで行って、ちょいと霞ケ浦に竿出して帰ってきたのである。霞ケ浦は本当に広かった。
釣れない釣りは面白くない。しかし、少しでもそこに可能性があれば、釣り道具一式持ってルアーを投げるのは悪くないものだ。
40年前の記憶と、現在の記憶はどうしても折り合わない。単純に「童心に帰って楽しむ」わけにはいかない。
何とか、昔の豊かな自然が戻らないものかな、などと思いながら竿を出している。