その後の10分ニュースと「キャッチ!世界のトップニュース」を見れば、1日分の情報が得られる。あとはWebにざわついた気配でもあればニュースサイトをチェックすればよい。
他は次のようなNHKの番組をつけっぱなしにしながら仕事をすることが多い。
海外ニュース、ダーウィンが来たなどの自然記録(ドキュメンタリー)、政治・歴史系の記録、日本の風土・文化の記録、美の壺、岩合さんの猫歩き、六角さんの飲み鉄、音楽アート系の番組。
民放はほとんど見ない。
これだけ見ていれば受信料の元は取っているような気はするが、テレビがなければないで問題ないはずなので、必要経費とはいえないだろう。政権に批判的な報道をしたキャスターが左遷されるような会社だったよな、という記憶と、そんな会社に強制的に受信料を払わされている事実には折り合いがついていない。
話がズレた。
一人暮らしの学生時代から料理に取り組んでいた。結婚してからも週1、2は夕食を作っていた。最近はリモート勤務の日は必ず夕食を作っている(義務となってからは少し料理が楽しくなくなった)。それこそ学生時代から、料理や食に関する情報を気にしてきた。
30年ほど経過した今は、料理系のTipsをWebで見てもテレビで見ても「そんなん知っとるわ」な情報ばかりで、新しい知見を得ることはなくなった。
と思っていた。
先日、あさイチでプロ料理人の”ワザ”を紹介する回を見ながら、例によって「そんなこと知ってるわ」「逆に面倒くさいわ」「それむしろ間違ってないか?」などと仕事の合間に突っ込んでいたら「え?!それは思っても見なかったが、確かに!」という驚きの”ワザ”を知った。
それは・・・
それは、スクレッパー(スクレイパー、スケッパー、デコレーションヘラ、ドレッジなどとも言うらしい)を、調理台に散る水滴掃除に使う”ワザ”である。
確か脇雅世氏の紹介で「メインの技!」という扱いではなく「こんなことにも使えますよ」といった軽い話だった。
文章で読むとしょーもないでしょ?でもこれはなかなか特上のアイデアなのだ。
調理台にはやたら水滴が散る。野菜や皿、調理器具を洗った飛沫。ざっとまな板を流した後に滴る水。
こいつを放置しておくと、オレンジのぬるぬるした水垢が出てくる。場所によってはカビも生える。放置すべきではない。
だったら拭けばいいじゃん、と思われるだろうが、雑巾でいちいち拭いているとあっという間にあの水臭いイヤなニオイがつく。カードショップに出没するオタクは臭いという評判を聞く。おそらくはそれよりも一段は強い臭気である。台所の異臭の原因の一つである。
塩素漂白すればニオイは消えるが、何回も塩素漂白しているとあっさり雑巾がボロボロになる。雑巾を交換するのもなんだかもったいない。厄介なのである。
そこでスクレッパーですよ。
こいつでさっと水を払ってシンクに落とすだけ。
意外と細かいところも攻められる。
雑巾で運用するよりも、断然楽で、効率的だ。
スクレッパーは元々はパン作りのために買った。パン作りに飽きてからは僕は使うことはなくなり、たまに妻がスコーンを作るときにバターをザクザクするだけだった。それも数年に数回使うかどうか。
掃除に転用したことで妻から少し叱責されたものの「また買えばいいじゃん」で切り抜けることができた。
何よりあの水滴がほぼ全滅した。水垢から解放されたのだ。何でこれまで誰も言ってくれなかったのか。
もう一つは写真の研ぎ器である。
研ぎ器で包丁を研ぐんだから、Tipsでも何でもないのだが、ちゃんとマニュアル通りにやると切れ味が良くなるとのこと(当たり前だなあ)。やってみたらトマトがスパスパ切れて、やはり日々の調理が快適になったのである。
素人の思い上がりはいかんなあ、と思った次第。プロのおすすめは虚心坦懐、ちゃんと素直に聞きましょう、ということだ。