sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

政治日記、アニメ日記+思い出

政治日記

今さら都知事選の印象を書いてみる。

いろいろ考えたことはあるけど、やはり石丸さんについて。

 

デジャビュである。

「敵」を措定し、派手に攻撃することで、味方を作る。

メディアをうまく使う。

うまくいけば一気に耳目を集めることができる。

 

小泉純一郎の話だ。

当時はWebもSNSもなかったが、マスコミが小泉氏を面白がった。凡人・軍人・変人というスローガンも盛り上げた。周囲の政治家(田中真紀子氏、亀井静香氏等々)もキャラが立っていた。劇場型政治などと呼ばれたっけ。

 

そして彼は首相になり、竹中平蔵を重用した。

結果、ぶっ壊れたのは自民党ではなく、氷河期団塊ジュニアの人生だった。格差が広がり、身分が不安定になり、少子化が進んだ。

ぶっ壊れたのは日本であった。

 

小泉氏自体は悪意はなかっただろうし、本当に自民党と日本をよくしようと思っていたかもしれない(私利私欲の人には見えない。知らんけど)。しかし、彼という「勝ち馬」に乗った政商たちが、氷河期団塊ジュニアを食い物にしてくれた。

 

デジャビュ。と思って石丸さんを見る。カリスマ性を感じない。小泉純一郎の方が役者が二枚も三枚も上手である。言葉尻を捉える空虚な論破芸。頭から人を馬鹿にしてかかるハッタリ技。敵と味方の対立構造を煽るのに全力で、何がやりたいのか分からない。健闘しても3位だろう。と思っていたら蓮舫さんを抜いて2位になってしまった。

 

あらまあ。

 

小泉+竹中の時代を、誰も覚えてないのか。その時代に生きた人以外は、免疫がないのか。あるいは、その時代に生きた人たちの免疫が消えたのか。

 

 

対立を煽るだけのポピュリスト政治家は波に乗ると強い。

 

「こいつはポピュリスト政治家だな」と思えばもう見誤りようがない。ヤバいぞ。と警戒していても無駄である。あっという間に支持を集めてしまう。

 

今の政治家は皆既得権益層と結びついています。今うまくいってないのは全てあいつらのせいです。私はあなたたち庶民の味方なのです。などいって票を集める。実際に既得権益層は弱体化するが、新たな権益層は勝ち馬に賭けたフィクサーたちである。庶民の状況は改善しないか、むしろ以前よりも悪くなる。

(参考:小泉・竹中の成果。また、財務省に洗脳されて、政権末期に消費税増税をやらかした野田首相も似たようなものだ。自民党財務省にとってはこれほどありがたい話はない)

 

民主主義は面白いけれど、怖いものだ。

 

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僕の手に余る話になってしまった。

政治のことはその辺にしてアニメの話。

 

どうせ考えるなら、くだらないことを考えたい。

 

 

アニメ日記

「しかのこのこのここしたんたん」

1話目が結構ぶっとんでいたので期待していたのだが。

2話目はヒロインへのセクハラいじりで笑いを取ろうとしてきた。がっかりである。

時代が違う。下品でも俗悪でも面白ければいいという判断もあるだろうが、そもそも面白くない。3話目を待ちたい。ナンセンスドタバタを期待している。

 

 

「フリーレン」

久しぶりに視聴。引っかかっていた天下一武闘会編(勝手に命名)をクリアした。バトルエスカレーションはシラケるんですわ。気分を変えて続きをみよう。

 

オープニングが”ヨルシカ”だと気がついたので耳コピ中。音はほぼ取ったけどピアノ曲として成立させにくい。アレンジ検討中。

 

www.youtube.com

 

「怪異と乙女と神隠し」

怪異要素弱め。かといって人間関係要素もギャグ要素も弱め。シリアスだったりそうでなかったり。プロットは雑というか投げやりというか、きっちり作り込もうという意志が感じられない。時おり唐突に主人公が英雄的に悲壮になるのだが、恵体熟女とか言い出すので台無し。やはり本当に描きたいのはおっぱいだったらしい。仕方ないことだと思う。褒めるしかない。

 

 

「響けユーフォニアム」3期

相変わらずコミュニケーション&傾聴スキルの高い黄前久美子さんである。

転生してるでしょ?人生何周目ですか?と聞きたいくらいだ。複雑な人間関係の中で上手く距離感を保っている。

 

ステレオタイプな意見と自覚した上で書く。

男性作家にこのややこしい人間関係は描けないよね。

思い返せば娘が小学生のころ、シール交換だのプロフ交換だの友チョコだのと、女子どうしで面倒臭いやり取りをしていた。バレンタインデーが来るたびに「女子ってめんどくさ!」と思ったものである。

 

実写だとどうしたって生々しくなるところが、アニメだから適度に抽象化されて、いい感じの爽やかなエンタメになっている。ラストあたり、原作が改変されたと聞いた。見終わったら調べてみよう。

 

 

「負けヒロインが多すぎる」

一話目鑑賞。

メインヒロインの影でくすぶる地味サブ(モブ)女子たちにスポットライトを当てたラブコメ。ありそうで意外となかった設定じゃないかと思う。知らんけど。

 

やり取りとテンポがよいので意外と楽しく見た。おっさんが「楽しく見てるんだよね」などと語りにくい種類のコンテンツだが、ふと昔の記憶が触発されたので書いてみる。

 

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自慢じゃないが20歳くらいまで全くモテなかった。なんなら中学生くらいまでは恥ずかしくて女子と会話ができず、キモがられた記憶もある(被害妄想ではない。残念ながら。

 

女子と普通に会話ができるようになったのは20歳過ぎてからだ。だから大学生時代まで、女性との交流に関しては心温まる記憶はほとんどなく、あちゃーイタタタというものばかりである。

 

それでも、さほどイタくない変な交流もあったな、と思い出した。

 

どこかの短大から編入してきた女子だった。本人によれば帰国子女で英語ペラペラ、テニスのサークルに入っていて、松岡修造似の彼氏がいて、というキラキラ属性満開の子だった。あくまで自称、というのがポイントではあるが、少なくともバレバレの嘘ではないし、ひょっとしたらかなりの程度は本当だったかもしれない。

 

松岡修造も今やネタ枠だが、当時は世界に挑むテニスプレーヤー。高身長イケメン御曹司だ。少女マンガスペックのチート野郎である。

 

その女子が、なんのかんのと僕に絡んできて、一緒にお茶を飲んだり、修造彼氏のことをノロケたり、ということがあったのだ。

 

モテ自慢か。キサマコoスなどと思わないでほしい。

 

当時、数少ない僕の友達の反応は以下の通りだ。

「あいつ大丈夫なん?」

 

帰国子女アピール、お嬢様アピール、彼氏修造アピールが過ぎて、どうやら女子からも男子からも相手にされず、浮いていたようだ。しかも決して一般受けする美人とはいえない。(お嬢様は仮に本当としても(失礼ながら)修造彼氏はかなり盛ってるんんじゃないの?と当時から疑っていた

 

なぜ僕に目をつけたのかは謎だが、「こいつなら構ってくれそうだ」と直感したのかもしれない。何を隠そう、僕も負けずに浮いている方だった。「君ソム」の”中見丸太”を、もう少し冷笑的にして、外観をボサッとさせ、キョドり要素を少々追加すると近いかもしれない(なぜだろう。つらいぞ)。

 

今考えれば、クラスで浮いてるもの同士である。客観的には意外としっくりくる組み合わせだったかもしれない。

 

その後、修造女子にとって僕は

「クラスで浮いてる冷笑偏屈男ではあるが、ちゃんとのろけ・自慢話を聞いてくれる」都合の良い相手

となり、

僕にとって彼女は

「タラタラ延々と自慢話してるけど、別に悪いやつじゃないし、押し付けがましくもない。女子との会話の練習にも暇つぶしにもなる」都合の良い相手

になった。

お互いに罪悪感を伴わない利用価値があるわけだ。それ以上の深い関係に展開する気兼ねもなく(修造彼氏がいる!)、ほどほどの距離感を保ちながら、そのゆるい関係は1、2年続いた。

 

最後にその子と話した時のことも覚えていない。お互い卒業が決まり、なんとなく「じゃあね。お互い頑張ろう。関東圏だから、また会うこともあるかもね」みたいな感じであっさり別れたんじゃなかったかな。携帯の番号くらい交換したかもしれないが、それも早々に失われてしまった。

 

学園アニメ的世界においては、イタいモブキャラの二人に過ぎない僕と彼女である。青春群像のイメージに含まれることはなかろう。それでも、ダラダラと二人でだべった時間はなかなかありがたいものだったのだ。恐らくは彼女にとっても。今になって思えば、人間関係からはみ出したイタイ女子と冷笑男子の、逃げ場のようなものだったかもしれないね。(と書くと自虐っぽいけど、僕の中では女子と絡んださほど悪くない記憶の一つなのである。

 

などと、このアニメをみて思い出した。