sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

聖地巡礼(七尾市 君ソム)その4 ビジホ朝食、山側散歩、平野屋でもつ焼きそば

承前

沢山歩いてぐっすり眠れたからか、快適に目を覚ました。

 

6時台の駅前は静かで人通りはまばらだった。


君ソム列車は朝から稼働している。

 

花咲くいろは」ラッピング電車も稼働していた。初めて見た。

 

君ソム電車に乗れたのはやはりラッキーだったのだ。朝に遠目で見かけただけで終わる、ということもありえたのだろう。

 

朝食。

期待してなかったせいもあっただろう。驚くほど美味しかった。

品数こそ少ないがまさに少数精鋭である。ビジホでこのレベルの朝食が食べられるとは。

 

今見るとGoogleマップの評判にも「朝食が美味しい」という意見が多い。予約時にチェックはしたはず。「いうてビジホのビュッフェでしょ?」と読み飛ばしたに違いない。

 

清潔で静か。備え付けのマンガが大変ありがたかった。ビジホの暇な夜は持て余すからね。朝食も相当美味い。アンケートに絶賛コメントを買いておいた。いい印象ばかり残ったホテルをチェックアウト。

 

昨日は海側を歩いたので、この日は山側を散歩することにした。

 

聖地の一つ、トップワン。

雨でお流れになった観測会の後、打ち上げをしたレストランである。

 

僕が当てにしていた場所がもろもろ月曜定休日ということもあって予定がずれた。

残念ながらここでの食事は見送りとなる。仕方ない。

 

県立七尾高校

君ソムの高校のモデルである。

 

天文台が目立つ。雰囲気のある高校だ。

周囲の雰囲気も良い。

 

暇を潰せる施設はないけれど。

 

やることがなさすぎて、商業施設の集まる国道沿いまで歩いた。

「どんたく」というスーパーで麦茶を買い、ヤマダ電機で休ませていただいた。

 

スーパーの品揃えは、特に練馬と大きく変わるものではなかったと思う。もちろん生産者加工業者は違うだろけど。値段もそこまで安くない。魚はさすがに安かったかな。

 

向いには北陸のラーメンチェーン。丸太と友人の受川も食べていた。場所的にはここしかないので、ここも聖地ということにしよう。

 

BOOK OFFもある。

 

やることがないので申し訳ない、と思いつつ少々立ち読み。荷物を増やせないので購入もできない(すまぬ)。「魔法使いの嫁」の原作をざっと見られたのが収穫であった。アニメよりもキャラデザが柔らかくて親しみが持てた。雰囲気も違ったかもしれない。少々気になるところだ。

 

七尾の中高生はこの辺りのBOOK OFFやヤマダ電機、駅前の商業施設で暇を潰すのだろうか。

 

ちなみに「町の本屋」的な存在は、少なくとも七尾駅周辺にはなかった。Amazon、ネット通販が駆逐したのである。

 

駅の西側でなんとか午前を潰して、平野屋に向かった。

 

無事開いていたので一安心だ。


暑い中の散歩にグラスビール。

 

人気の”もつ焼きそば”を注文した。

 

もつがムニムニ。臭みは全くなし。もつがとても美味しい。焼きそばももちろん美味い。

 

店内にはいろいろサインがあった。

 

富士山さんは思春期」が一揃いあった。「知恩さん」「君ソム」と世代交代したからか、書店はもちろん、BOOK OFFでも見かけない本である。店は空いていたので「読んでもいいですか」と確認し、一巻だけ読ませていただいた。ヒロインが思ったより子供っぽかったり、雰囲気が意外とゆるかったり、思ってたんと違う。続きが読みたいかも、と思う。

 

もろもろ満足して駅に向かう。

 

高校生カップルを見かけた。青春である。

 

これにて聖地巡礼は終了。

 

行きと違って時間には余裕がある。普通列車で金沢に向かった。

 

金沢方面への電車は、それなりに中高生男女が乗り降りする。通学だろうか。あるいは友達と遊ぶのだろうか。

 

電車には乗ってるんだけどな。七尾市街ではあまり少年少女を見かけなかった。駅の出入り口と、駅前商業施設でだべってるのをちらほら、くらいのものだ。

 

こっちは中学生?カップルか友達同士。仲良く話していた。

 

七尾線や のと線 は免許のない彼・彼女たちの生活に密着しているのだろう。

 

羽咋(はくい)市はUFOを売りにしているらしい。

UFOや宇宙人が能登半島の付け根寄りを好むとしたら面白い。何が彼らを惹きつけるのか。

 

金沢到着。

七尾線普通列車で金沢に向かうのは面白かった。景色がよくて飽きない。

 

金沢の新幹線乗り場はなかなか殺風景である。

 

物販は最小限のセブン・イレブンのみ。能登・七尾関係のお土産を買おうと思っていたが、それらしき物は何もなかった。残念でもあり意外でもあり。

 

大宮までは”かがやき”で2時間。夕方にはあっさりと日常に戻ってしまった。

 

聖地巡礼してみて

マンガ・アニメの聖地巡礼、大いにあり、とみた。

 

要するに観光旅行というものは、はるばる目的地に行って人の作った構築物や自然の造型を眺めて感心するものである。マンガ・アニメの情報が背景にあると一層楽しめるのは当然だ。ダムオタクのダム巡り、工場オタクのプラント巡り、歴史オタクの史跡巡りのようなものだ。0ベースで見るよりも着眼点が増える。

 

知らない人にはなんてことのない風景や、チェーン店すらを「ここはマンガのキャラがどうこうした場所だなあ」と楽しめるのだからお得である。

 

「君ソム」の世界観・空気感を思い出しながら、現実の七尾市を歩くのは楽しかった。もともとフィクションだから、現実とすり合わせて落とし所を考える必要もない。フィクションの七尾市と、現実の七尾市はパラレルであって、交わる場所の方が少ないのだ。

 

中高生男女が妙に気になった旅行だった。君ソムの主人公たちである。彼らには七尾市がどう見えるんだろう。早く車の免許を取って電車に頼らず遊びに行きたい、金沢・京都・大阪の大学に行きたいとか、都会で就職したいなんて思ってる子は多いだろう。地元に残ろうかな、と考える子もいるんだろうな、となど想像した。

 

聖地巡礼旅はいいものだが、問題は聖地巡礼したいほど気に入るマンガ・アニメが、これから現れるかどうか。たとえ気にいったとして、そのマンガ・アニメの舞台となった現実の「聖地」があるかどうか。

 

そう考えると「聖地巡礼」の選択肢は、必ずしも潤沢ではなさそうである。