映画
エリア・スレイマン「天国にちがいない」
アマプラ。おすすめに上がってきたので前提知識なしで鑑賞。面白い。日常系コメディ。無理に笑わせにこない。でも自然にニコニコ、ニヤニヤしてしまう。不思議と退屈しない。並のセンスではない、と思う。
主人公のおっさん(スレイマン)がフランスのカフェに座り、通行する若い女性たちや、彼女たちの露出の多い服装を幸福そうに眺めて過ごすシーン。同じおっさんとして若干恥ずかしく思いつつ、そうだよ。おっさんてそういうもんなんだよ。と深く共感。
警官が近寄って来て警戒するシーン、
怪しいチンピラに目をつけられて恐怖で固まるシーン、
ナチュラルに米国人から無視されるシーンなどもセンスよくコミカルに描かれている。
中盤以降でようやくこの方がパレスチナの方だと気が付く。警官の件、米国人の無視の件、若い女性の件が腑に落ちる。
そしてラストと「パレスチナに捧げる」というクレジットを見てしばし固まる。爆弾を落とされるべき人たちではない。
戦争は愚かだ。
アマプラ。なんじゃこれ?な映画。
ナンセンス・不条理SFのふりをして実はソ連の体制批判とか社会批判が裏にあるのか?と勘繰りながら見たけれど、どうもそうじゃなくて、純粋に馬鹿馬鹿しいナンセンス低予算SFだった。小学生が考えたような設定、ストーリー、オチである。もちろん褒めている。大人になってからそんな作品作れるもんじゃない。若干退屈はしたけど面白い。
準主役の宇宙人とされる汚いおっさん二人には、見るたびに親近感が湧いてくる。日本にもそっくりな感じの俳優がいたなあ。と考えてみたらただの知り合い含めて何人も思い浮かんでしまった。Ky(クゥ)!
アニメ
「金の国 水の国」
アマプラ。アニメ映画。調理中に何気に見はじめて、途中から腰を据えて見るモードに切り替え、2、3日かけて見終えた。
佳作。抑制が効いたキャラ設定と脚本。声を演じた賀来賢人と浜辺美波もよかった。
後味が良い映画。
かつてなら「そんなしょうもない理由で戦争が始まるもんかね?」と疑っただろう。「人は(特に独裁者や極右は)あっさりと戦争を始めるし、それを終わらせることができないのだ」と思うようになった昨今である。
「つみきの家」
アマプラ。12分の短編アニメ。「あれ?なんかこれ見たんじゃね?」と思ったらやっぱり見ていた。懐かしかった。穏やかな気持ちになれる短編。
「ダンジョン飯」
Netflix。レッドドラゴン退治完了。ファリンが生き返ってよかった。
僕にも妹がいるので、兄と妹が頑張る設定はいまだに刺さる。僕の妹はもちろんアラフィフであるww。
「佐々木のぴーちゃん」
冴えないサラリーマン佐々木さんがサラリーマンスキルと魔法スキルで異世界と現実の双方で活躍する話である。
最近はそこに「美少女」たちが出て来て、佐々木さんを頼ったり構ったりしはじめた。アニメを見るんだったら文句をつけてはいけない。「チェーホフの銃」というやつで、美少女は冴えない主人公を構うものである。違うか。
アニメだからおっさんと女子高生という設定も記号のようなものだ。リアリティは感じない。抑制を効かせているのか、さすがにハーレム展開になる様子はない(今の所)。それにしてもおっさんと女子高生か。なんでまた。と思ってしまうのは、僕が年を取ってしまったからだろうか。と考えさせられる。