コード進行はtake 6。
かなりクセのあるコード進行で、作曲時はそれなりに苦労したけれど、工夫しながらまずまず楽しくできた、と思っていた。
今聞き返したら、やはり苦しい。
1小節目、CM7(9)からキレイに入るのだが、次がBm7、Bb7と来てAm7となる。平行調&半音進行なのにエグい。エグすぎるムーブである。
Bm7よりBm7(b5)の方がまだやりやすい(浮遊感が出せると思う)。ついでにBb7もエグい。CM7 - Bm7(b5) - Am7 とするのが当然やりやすいが、ダイアトニックコード下るだけだから、これではネタにならないということか。
今思えば、CM7 - Bm7(b5) - Am7 上にメロディを作って、その後にバッキングをBm7 - Bb7に変えた方が面白く、やり易かったかもしれない。
その後は7thの4度進行で、さあブールージーに行こうかと思ったら落とし前をつける間もなく最初のCM7(9)に戻る。展開が早過ぎる。
作ってる時は面白かったんだけどね。
コード進行に著作権はないので※、ここに全てコード進行を貼っても多分大丈夫なのだが、それではさすがに著者に顔向けができない。貼るわけには行かない。興味があればぜひ購入してご確認ください。kindle unlimitedにもあった気がする(なかったらごめんなさい)
※ アメリカで何度か「このコード進行は俺の発明だ!俺に著作権がある!」という訴訟が起きたが、全て原告が敗訴している。当たり前だ。バッハに謝れ。
などと書いて思う。
多分この段落まで読み進めた人は少ない。
Bm7とかBb7とか見た途端、ほとんどの人はこのページを去るだろう。
ギターなどでコードを知っていたとしても、アドリブ組んだり作曲の経験がない人は、やはり去るだろう。
音楽について語ることは、とても難しい。
クラシック界では吉田秀和氏、ジャズ界では小川隆夫氏。彼らの文章は値打ちがある。あと、吉行淳之介がドビュッシーにインスパイアされて物した短編は良かった記憶があるが、あれはファンタジーの域だった。
彼ら以外の、音楽について書かれた文章や語られた言葉のほとんどは、漫然と聞き流した挙句の、漠然とした印象を元に放り出された出鱈目である。(いわゆる「大御所ヒョーロンカ」も例外ではない。面白けりゃいいというのはあるが。
もちろん、個人的の印象である。