写真は質より量だ。
と、これは写真家 森山大道の逆説的名言。
絵でも小説でも作曲でもそれこそブログでも同じじゃないかと僕は思う。
もちろん、対象をとらえてカメラのシャッターを押すことと、絵を一枚、曲を一曲、テキストを1000文字書く作業は違う。でも、手を動かさずにあーだこーだ喋ったり、クヨクヨと迷うくらいだったら、とにかく作品に取り組んで、何か一つ仕上げよう。そう考える方が建設的である。
でもまあ、そんなに簡単にはいかない。
今年に入って、ひと月に2曲作ろうと漠然と目標を持っていた。
正直、できなくはない。
コード決めて、伴奏はアルペジエータに任せて、なんとなくメロディ乗せて2分。歌詞載っけたら完成。でも、そんな「作業」やっててもしょうがないよね。
実際に手を動かして作ってみる。
作業が進めば進ほど最初の理想と変わってくる。
出来上がったものは、かつては存在したさまざまな可能性を削ぎ落とされた、何か。
うーん。こんなはずでは。と、頭をひねる。
でも、丁寧に作ろうとすれば、学びはある。
だんだんと自分の作りたい曲が見えてくる気がする。
どこにも辿り着けないかもしれないけれど、とにかく諦めずに継続して作ってみようと思う。