sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

ホットクック・・・(初調理はカレー

先日軽くはてブでバズったホットクック。

 

念願の「ホットクック」を購入! リアルにほぼ毎日使って感じたことレビュー - 価格.comマガジン

 

いらないよ。これ。

ポテサラ?若い頃はこれで飯食えたけど年取ってからは少量買って済ませてますね。

パスタは水漬けが速いかな。

味噌汁?だしパック入れて中火で沸いたら豆腐とかネギ入れて味噌入れておしまいでしょ?煮込むもんじゃないし、並行してできるし。

でも、オムレツはいいな。フライパンで大型具入りの卵焼きをひっくり返すのはかなり難しいから。だからと言ってオムレツのためだけに買わないけど。

 

ホットクックを3年近く使い倒してる俺がいまだに感動しまくってる利点を教えよう - 狐の王国

 

うむ。個人ブログかくあるべし。

僕も月に数回は煮豚作るのに1時間半、牛スネ肉の下拵えに2時間ほどかかってる。こういうのを放ったらかしで作れるといいかもね。

 

しかし無くて困るものではない。
使いこなしたら便利だろうけど。

 

ホットクック購入した人は「最高!もうホットクックなしの生活は考えられない!」と激賞しがち。でも、そういうのって当てにならないよね。一般に高価なガジェット買った人には強烈な「買ってよかったバイアス」がかかる。ブログやSNSで声高に「やったぜ!スゴイぜ!」と叫ぶものだ。継続して使う人がどれほどいるのか。パン焼き器。餅つき機。押入れの奥に消えていく「便利」ガジェットは多い。

 

メニューの立案、食材の手配とカットが大変なんだよ。ホットクックがあったって大して楽にならない。火を入れる時間は変わらないじゃない。時短にもならないでしょ

的なブコメ

 

つまらないが、正論である。豚生姜焼き(もちろんチューブ生姜)、味噌汁、ご飯なら3、40分ほどで出来る。ホットクックを組み込めばかえって時間がかかる。

 

使い方の例に「朝に材料を仕込んで予約ボタンをピッ。夜にはほかほかカレーの出来上がり!」などとある。しかし豚こま牛切り落としを使えばカレーは3、40分で出来る。朝の忙しい時間に15分かけて仕込むか?

 

ないない。

 

.

 

しかし、買った。

 

 

バカなの?

 

.

 

いや、そうではない。多分。

 

気がついたのである。

 

ホットクックの本質。それは、

 

キッチンタイマーからの解放にあり!

 

と。

 

例えば煮豚の工程。

切って鍋に入れて中火にかける。ほっとくと吹きこぼれるから放置できない。でもずっと眺めてるのも退屈だから、キッチンタイマーを4分かけてピアノ練習。ピピピと鳴って練習の途中にキッチンへ。まだ沸騰してない。次に2分かけてピアノに戻るが2分じゃ中途半端だ。そのうちうっかりタイマー忘れて吹きこぼれ、頭を抱えたり。

沸騰したら弱火にして放置はできるけど、かといって出かけるわけにもいかないし、完全に忘れるわけにもいかない。タイマーと時計が気になってしまう。

 

つまり完全に他のことに集中できない。微妙にマルチタスク状態なのである。仕事やピアノ練習には集中が必要だ。並行作業ではミスも増えるし効率も悪い。

 

キッチンタイマーから解放される。それはコンロから完全に解放されるということ。

 

それに気がついた僕は、うっかりうっかり買ってしまったのである。

 

生活必需品とはいえない。むしろ趣味の道具である。僕は涙を呑んで自分の小遣い貯金から支払った。(その後、妻と交渉して半額を家計から出してもらうことにした)

 

まずはカレーを作ってみた。

 

牛スネ肉を使用。マニュアル調理で1時間20分下茹でする。水は後工程で必要となる分量をそのまま。アクは取らないで良いとのこと。違和感はない。

途中であくはとらなくても良いですか? Q&A情報(文書番号:154436):シャープ

 

アクは出てたが気にしないことにする。鍋で下茹でした時に厄介なアクのこびりつきはない。フッ素加工バンザイ。

そのまま玉ねぎニンジンじゃがいもルーを入れて「ビーフカレー(市販ルー)」コース45分。

 

 

張り付きで作るのと時間はほぼ変わらない。なんなら余計にかかるかも。

→ これは想定通り。

 

牛スネ肉はガスのとろ火で2時間下茹でしたより柔らかい気がした。

→ 良い。

 

火は使ってないし湯気は少なめ。換気扇は必須ではない

→ 静かで良い。

 

じゃがいもが煮崩れそうだが大丈夫?

→ 大丈夫。煮崩れなし。さすが調理家電。

 

じゃがいもニンジンがトロトロに仕上がって、極めてうまい。

→ 期待を超えていた。

 

ルーを最初から入れたら香りが飛ぶんじゃないか?

→ 蓋を開けるとふわっとカレーの良い香りが立った。問題なし。

 

後のお手入れは鍋本体、蓋、かき混ぜユニットの三つ。

→ きっと面倒なんだろうな・・・カレーだぜ?と思ったら意外と楽!洗いやすい!フッ素加工鍋はステンレス鍋にこびりついたカレーを洗うより断然簡単。他のパーツもざっとスポンジで洗ってすすいで完了。後片付けの簡単さは大事なポイントである。素晴らしい。

 

箱のレシピ通り作ったカレーとどっちが美味い?

→ 残念だが(?)個人的にはホットクックに軍配が上がった。ニンジンじゃがいもにカレーが染みている。ホットクック版は「翌日のカレー」みがある。

レシピ通りだとニンジンはニンジンらしく、じゃが芋はじゃが芋らしく、食材の主張が強い。これまで玉ねぎを頑張って飴色に炒めていたのだが、ホットクック版で十分美味いのが少しクヤシイ。

 

何より良かったのは、ホットクックが調理している間、他のことに集中して取り組めたこと。期待通りだ。まずは初日。買って良かったと思えた。

 

これは、あれだ。

 

「実家の灯油ストーブに乗ってる鍋」だ。ハイテク版だ。豆が柔らかくなったり、煮物の里芋がとろとろに、こんにゃくに味がしみしみになるやつだ。放置できるやつだ。ストーブだと外出はできないけどね。

 

 ※ ちなみに灯油ストーブの上で調理するのはメーカ的には禁止行為だそうだ。残当

 

今後、煮豚、魚の煮物、煮豆あたりに活用できれば元が取れそうだ。後者の2つは元々好物なのに、これまで面倒くさくてなかなか取り組めなかったのだ。

 

どうやら買って正解だったのでは?と思っている。