墨田区に用事があった帰りに、ついでに10km散歩へ。
森下から隅田川を渡る。
OMD EM1をぶら下げて訪問するには気が引ける用事だったので、持ち出したのはGRのみ。ちょっとした外出にも忍ばせやすいカメラだ。
40mm単焦点で写真を撮るのはやっぱり難しい。足で対象と距離を取る必要がある。近すぎ or 遠すぎて、撮影を諦めることもある。
24 - 80mmの標準ズームは本当に便利で、単焦点は少しやっかいだ。
でもまあ、それを差し引いても(あるいは、それだからこそ)、GR IIIxは楽しいカメラであることに違いはない。
↑ 水天宮から人形町あたり
この日に歩きながら考えたのは「お兄ちゃんはおしまい!」というアニメ。
先日、アマプラでザッピングしてて引っかかった。
ニート引きこもりの兄が、妹によって妹よりも年下の美少女に変身させられて、妹に可愛がられるという、ロクでもないアニメである。(褒めてない)
実際に妹がいると、この発想は理解できない。
いや、それ以前の問題か。
「こりゃひでえな」「いやひどい」と思いながら結局1話は見通してしまった。嫌悪感を感じたわけではなく、ヒドイヒドイと思いながら、それなりに楽しんだかもしれない。
↑ カメラ散歩が楽しい人形町周辺
呪いというか洗脳というか。
兄姉は「お兄ちゃん/お姉ちゃん なんだからしっかりしなさい!」と言われて育つ。
弟妹は「お兄ちゃん/お姉ちゃん はさすがだねえ。すごいねえ」と言われて育つ。
兄姉はしっかりしなきゃ!がんばらなきゃ!と小さい頃から思う。
弟妹は、兄姉に反発しながらも「さすがお兄ちゃん/お姉ちゃんだね」とひそかに思いながら成長するものである。多分。
妹より年下になったら、という仮定はありえない。
↑ 日本橋本町あたり
一方で「男が女に変身する(あるいは逆)」のはフィクションでよくあるパターンだ。
僕の世代的には高橋留美子の「らんま1/2」。
主人公は水をかぶったら美少女に変身することになっていた。
思春期だった僕は当時それなりにハラハラしながらこの漫画を読んだ気がする。
すっかり見かけがおっさんになってしまった今は全くピンとこない設定であるが、ティーンエイジャーだった僕はこういう設定に何かしら心を惹かれていたのだ。
↑ 三越前周辺
そういえば「君の名は」だってそうじゃないか。
男子高校生が女子高校生と入れ替わってお互いドギマギするのが面白みの一つである。おっさんの僕も違和感なくしっかりと楽しんだ。なお監督もおっさんである。
ジェンダーがどうのこうのという話は剣呑なのに、男と女が交代する話は罪のないエンタメになりうるのは面白い。
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が「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」と言った。
男も同じである。生物学的に男として生まれることと、社会的に「男」性が形成されるのは別の次元の話である。
生物学的に生まれた男がすんなり社会的男にハマれば問題は少ないが、うまくハマらないとさまざまな悲喜劇を生む。(雑
↑ 日本橋はまた再開発か
生物学的性と社会的性がハマったところで、男は家事をやるべきか?やるとすれば何割?などという細かい問題が待っている。男女のすれ違いで結婚生活は簡単にストレスフルになる。
男だ女だという社会的制度は厄介なものなのである。
男だ女だという役割を忘れて、人として分担すればもう少し問題は減るだろうか。そう簡単にはいかない気がする。少なくとも時間は余計にかかるだろうし、単純に軋轢が減るとは言えないだろう。
↑ 八重洲から丸の内
僕は生物学的に男性として生まれ、比較的すんなり「社会的男性」に成ったタイプといえる。
「社会的男性」に順応しつつ、料理、洗濯はわりとしっかりやっているが、妻にはあまり感謝されないのが面白い(面白くない。
妻の家事にちゃんと感謝しない夫と同じで「それが当然」になっていくのだろう。
反抗期の娘も僕に対して常にケンカ腰だったなあ。中道寄りの意見を述べるとボロカスに言われたものである。あれは実に面倒くさかった。(今は普通に会話するし仲も悪くない)
簡単じゃないのだ。
↑ 丸の内から神田
なんてことを考えながら歩いた。
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またこのアニメ、Amazonの評価が異様に高い。
刺さった人にはめちゃくちゃ刺さったということだよね。と思ってAmazonのレビューをみたら納得。
それぞれ困惑しながらも刺さりまくったというレビューが多い。
↑ 神田
アニメの世界は思ったよりも広いのだと考えることにする。
以上。おしまい。
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散歩スイーツ。
↑ ファミマにはホイップクリーム入りどら焼きがなかったので塩大福。
美味かった。ちょっと高いけど。
アニメを見ていると、キャラが分かって楽しい。
↑ 神田の立ち食いそば。やたら目立つ建物だ。
↑ お茶の水から本郷、春日へ。大通りを歩くばかりで撮りたいものがなかった。
↑ 茗荷谷も大塚にも撮りたいものはないまま池袋に到着。
10kmちょっとの散歩。なかなか疲れたのである。