新しい道具を手に入れると色々試したくなるものである。
ちょっとした道具のおかげで新しい世界が広がったり、日々の生活が充実したりする。
ダメかなあ。ダメだろうけど、ひょっとしたら。と思って買ってみたら、やっぱりダメだった。だんだん使わなくなって、埃をかぶってきたからしょうがなく捨てる。そんなことが多い。
つまみをひねれば火が点く。蛇口をひねれば飲める水が出る。ボタンを押せば温まる。必要な道具は手元に揃っている。これ以上、何が足りないのか?
世界が広がるような道具など、なかなかない。売っているのは、あったら便利かもしれないけど、なくても問題ない。そんなのばかりだ。
ホットクックはどうか。
少しは楽になるだろうと期待できる。と思って買ってみた。どうやら「楽」ばかりではなく「楽しい」までついてきた。
今まで「面倒臭いものだなあ」と思っていた調理が、楽しくなってきた。一過性のものではない気がする。夕食の選択肢が増えたような気がする。
そんなことを思いながら試行錯誤中である。
まずはサバ大根。最近値上がりして貴重になったサバ缶を使う。
Before
After
まあまあ、かな。
サバ缶で大根を煮ました、という味。
大根が煮崩れ寸前だった。もう少し固い仕上がりでも良かった。ガス火&鍋でいいかも。
次はないな。
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肉じゃが。
カレーを作った経験から、これ絶対美味いだろう。絶対作ろう。と思っていた。
Before
じゃが芋は皮も食べられる。
皮を少し残してもいいと思えば下拵えは楽になる。
After
うまい。芋がうまい。
じゃが芋とろとろ。このとろとろじゃが芋は鍋で再現するのは不可能ではないか。
肉は赤身切り落としを使ったらパサついた。美味いけれど。レシピを見ると「牛バラ肉」とある。なるほど。吉野家の牛丼みたいな肉が美味いのだな、と納得。でもまあ、赤身肉でいいかな。
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頼もしい道具だ。ぜひ使いこなしてやろう、と思うことはなかなかない。ホットクックは久しぶりに使いこなしたい、と思った。
頼もしいと同時に、ポテンシャルも感じさせる道具である。しばらく楽しく試行錯誤できそうだ。