今週も10km以上歩いた。
面倒とか嫌だとは思わない。
カメラを抱えて楽しく歩いている。
適度に運動したことを、あとで後悔することはほとんどないよね。
筋肉痛すら嬉しいものだ。
でも、不思議なもので、歩き出してしばらくの間は、「不愉快なこと」について考えることが多いようだ。
血圧が上がるからだろうか。
かといって別に不愉快な気持ちになるわけではない。思考はアグレッシブかつ前向きである。ナメンナヨ!みたいな感じだ。
この日の「不愉快なこと」のターゲットはNHK BSのバラエティ番組「Cool Japan」だった。
NHKを基本的には信頼している(※)。
国内・海外ニュース以外では、ドキュメント系の番組や旅行もの、世界猫歩きを好んで見る。リモートワーク中につけっぱなしのことも多い。高いサブスクだが、それなりに元を取っていると感じている。
(※) 安倍政権時代の忖度人事、ワクチン副反応報道のやらかし諸々忘れてはいない。敢えて報道しないこともあろう。そもそもいかなる報道も「公正公平」たりえない。あまねく徴収する受信料制度には疑問を持っている。等、数々の留保はありつつも。
しかし「Cool Japan」。テメーはダメだ。
要するに外国人をひな壇に並べて「日本スゲー」と言わせる番組である。
Sh*t。
この番組を作ってるのは誰なのだ?
企画・リサーチしているのは?
段取り考えているのは?
出演者手配するのは?
台本書いたのは?
ひな壇外国人のセリフを編集してるのは?
みんな日本人でしょうが。
外国人が制作に深く関わってるのなら、メイキングなど作って何度もあざとくアピールするはずだ。
日本人が「日本スゲー」をリサーチして
日本人が「日本スゲー」な台本書いて
日本人が外国の人手配してギャラ払って「日本スゲー」と言わせて、
日本人が編集して「日本スゲー」番組を仕上げる。
僕には地獄みてーなサイクルに思えます。
情けない。
確かにね。日本スゲーの時代はあったんですよ。
嘘だと思うなら”Back to the Future"の2作目?だったかな。マーティが「日本製品は最高だよ!」と話している。皮肉でもなんでもない。TOYOTA、Honda、Sonyとかが元気だった時代(TOYOTA, Sonyは今も頑張ってるか)。アメリカが本気で日本の半導体ビジネスや自動車ビジネスを潰しに来た時代でもある。
昔、欧米コンプレックスというのがあってですね。
欧米に比べて、日本はダメだ。カッコ悪い。欧米に学ばなければ。欧米は憧れであり、目標だった。自由。個人主義。実力主義。日本人は大リーグに通用しない。アーノルド・シュワルツェネガーは強くて、ブラピはカッコいい。ブロンド碧眼の女性は美しく、日本人はみっともない。(嗚呼、偏見とコンプレックス
敗戦を実際に目の当たりにした世代はもちろん、戦後の団塊世代あたりまでは確実にコンプレックスがあった。団塊ジュニア(僕らの世代だ)もその影響を受けている。
でも、僕らより少し下の世代(具体的には少し歳の離れた妻の弟妹)には、このコンプレックスがないようだ。日本が元気だった時代に子供時代を過ごしたからじゃないかな。(主語の巨大化&雑な推論)
だから、この「日本スゲー」を作っているのは、団塊ジュニア以上の世代じゃないかと思う。
発想が古いんだよね。
大体、外国の人の目を気にすること自体カッコわるいと思わないのか。
外国の方の視点を入れるのはいいと思うんだが、なんで「日本スゲー」前提なのか。
オープニングの「クールジャパン!」の掛け声と拍手を思い出すだけでいやあな気分がするよ。
.
などと思いながら歩く。
でもまあ、どうでもいいや。
"Cool Japan"が気に入らないので受信料払いません。は通らないだろうし、クレームを入れるのも面倒だ。喜んで見ている人もいるんだろう。
オープニングすら見ないように、うっかりザッピングして踏まないように、注意するだけだ。
知ったこっちゃない。
となるのが長距離散歩のいいところだ。
そんなことより、花粉ですよ。
一応花粉メガネをしたものの、目がちくちくして、終始不穏な感じだった。
来週あたりはまともに外を歩けなくなるかもしれない、と心配している。
運動不足は困るよ。