sakanatonikuの日記

料理、アニメ、映画鑑賞と作詞作曲(趣味)

低音調理チャレンジ(豚ブロック

 

自分で調理した鳥レバで当たったことがある。

 

鳥レバは特に火が通りにくい。水分が多いからだろう。豚レバと違ってスライスにもしない。一口大をフライパンの中火で調理すると、見た目美味そうに焦げ目がついても中は生である。

焦げ目をつけてから弱火でじっくり炒り付ける必要がある。最低でも15分以上。

 

その日は何か考え事をしていたのか、見た目こんがり、うっかり生焼けで仕上げてしまったのだ。夕方に食べて咀嚼した時の違和感をビールで流したら、翌朝から大変なことになった。

かなりタチの悪い当たり方で、下るわけでも戻るわけでもなく、ひたすらムカムカ・クラクラ。生きた心地がしなかった。なんとか休日診療に辿り着いて抗生物質をもらって飲んだ。テキメンに直ったものの、今思い出しても背筋が寒くなる経験だった。家族が食べてたらと思うとゾッとする。

 

そんなこともあって、一時流行った低温調理には冷ややかな印象を持っていた。

豚や鶏を65度の温度で調理する?なんでわざわざそんなリスクを負うんだと。それほど美味いもんでもなかろう。

 

しかしまあ、何事も経験だ。やってみよう。一応理論的には大丈夫なんだし、何せ公式レシピに載ってるからな。

 

なるべく肉を室温に戻したり、入れる水を事前に温めたり、公式レシピ+アルファで安全を志向。

 

ピンクの肉が仕上がった。

 

 

うわ〜。大丈夫か、これ。

 

おっかなびっくり食べてみる。

 

確かに、美味い。

 

口に入れても本能は拒否しない。

生肉・生焼け感は皆無。しっかり火を入れたのとは違うけれど、ちゃんと火は通ってる不思議な味だ。

しっかり火入れしたよりも、肉の旨味がソフトに感じられる。

ジューシー、しっとり柔らか。肉の繊維がほろほろ崩れるのとは違う。

筋は硬いままだけどね。

 

1両日中に食べ切って下さい、とのことで作り置きには向かない。翌日にレンチンしたり軽くソテーして頑張って頂いた。レンチンしても火を入れても美味しかったけど、やっぱり縮んで少し固くなる。でもまあ、こっちの方が安心だ。

 

家族から強い要望がなければ、わざわざ作らないよな。

リスクはないと思うけど、時間はかかるし日持ちもしない。

次はないだろう。いい経験だった。