明け方うとうとしていたら、夢に酒粕が出てきた。板かすというやつだ。
そのまま食べても美味くないんだよな。と思いながら齧ってみる。そこそこ美味くて、あれ?っと思う。
夢の中の話である。
ちょっと甘くて、アルコールが口腔を刺激する。しっとりクッキーみたい。
夢だからね。現実の酒粕は甘くない。
軽く炙って砂糖つければ食えるけど、さほど美味いものではない。
甘酒にしたら美味い、と思いながら、目が覚めた。
甘酒が飲みたい。
早速スーパーに行って酒粕を購入。
ちょっと水につけて「煮る/かき混ぜ」「5分・保温5分」でやってみた。ダマは残るけど許容範囲。
これだぜ。美味かった。
前半1分でも問題ないかもしれないな。 <後記:試した。問題ない。
そういえば、酒粕甘酒が好きになったきっかけってなんだっけ?
そうそう。
ちょっと前、うまい日本酒を出す居酒屋にちょくちょく顔を出していた。オーナーや店長と世間話するようになったある日、大量に手に入ったからよかったらどうぞ、と酒粕を頂いたのだ。
粕漬けなど色々試したけど家族は好まず、結局甘酒にして僕が全て飲んだ。以来好物である。そういうことでもなければ、酒粕甘酒なんて飲むことはなかったろう。
酒粕。スーパーではそこそこいい値段で売ってるが、酒蔵にとっては余って処分に困る厄介者らしい。
その厄介者を美味しくいただくのも、また楽しいものである。SDGsというやつだ。ちょっと違うか。